【雑談】人生で一番面白かった動画。オードリーの椅子破壊事件。

引用:POÄNG/ポエング シリーズ(ikea公式サイトより)

 

【コラム】奇跡のように面白い放送事故。


皆さんが今まで見た中で、一番面白い動画って何でしょうか?

 

「腹が捩れるほどに笑った。」

「何回見ても笑う。」

 

そんな動画は多々ありますが、その中で一番を決めるとしたら、やっぱり私はこれになります。

ヒルナンデスの視聴者プレゼントのコーナーで起こった、「IKEA椅子破壊事件」です

当然、皆さんもご存じだと思います。概要について、改めて説明する必要はないでしょう。

 

参照リンクはこちら!

ヒルナンデス「IKEA椅子破壊事件」なぜ今も語り草? 「致命的アクシデント」笑いに変えたオードリー

 

YouTubeで見かける度に再生し、何度繰り返して見たのかも分からないほどですが、絶対に笑ってしまいます

何でこんなに面白いのか、私なりに分析してみることにしました。

 

出典:オードリー|バラエティ|出演者一覧|ケイダッシュステージ より

 

①:昼番組のテンションじゃない。

この事件は「ヒルナンデス!」の視聴者プレゼントのコーナーで発生したものです。

家具量販店・IKEAの椅子「ポエングアームチェア」の紹介ということで、お笑いコンビ・オードリーのお二人が漫才をしつつ、商品の特徴を説明します。

 

で、実際に映像を見てみたら分かると思うのですが、若林さんも春日さんも、テンション高すぎです。

仕事なんだから、何事も全力でやるスタイルは好印象ですけど。

それにしても、何であそこまでノリノリだったのか。あのコーナーは、普段からあんな感じなんですかね?

 

「30年以上に渡って売れ続けている超ロングセラー商品」

「デザインだけでなく耐久性にも優れており、630万回以上のテストに耐えた」

 

ーという感じで若林さんが淡々と話している中、春日さんが軽快に合いの手を入れていくのですが、

この漫才自体が面白くて、商品の説明が全く頭に入ってきません。

(その時点でコーナーの趣旨がブレている気が・・・。)

 

そして、ここの説明にあった「630万回以上の耐久テストに耐えた」というセールスポイントが、完全に前振りになってしまいます。

この後すぐに椅子が破壊されることになる訳ですが、椅子が壊れる前から十分面白いです。

 

 

②:壊れるタイミングが完璧。

「壊れないということで、春日さん試してみてください」

「いや、全然、余裕ですホラ」

まるで休み時間の男子中学生のようなテンションではしゃぐ、オードリーのお二人。

 

耐久性をアピールするために、春日さんが高笑いしながら、勢いよく椅子にもたれ掛かります。

この勢いが、そもそも常軌を逸したものでした。

ネットの記事では「椅子を揺らすほどの勢い」と書いてありましたが、揺れるどころか、完全に椅子が宙に浮いている勢いで飛び跳ねています。

 

ここで若林さんが「ちょっと暴れすぎですよ」と止めていれば、違った展開になっていたのでしょうが・・・

あろうことか、無言で「リズミカルにジャンプする春日さんを椅子ごと押さえつける」という悪ノリをします。

 

その結果、平成のテレビ史に残るであろう、歴代屈指の放送事故が誕生しました

「フゥー!」(×1)

「フゥー!」(×2)

「フゥー!」(×3)

「フゥー!」(×4)

「フゥー!」(×5)

引用:『鬼滅の刃(22)』 ©吾峠呼世晴

 

鈍い音ともに椅子の足が折れてしまい、オードリーの二人はその勢いのまま、床に転がり落ちます。

 

 

630万回の耐久試験に合格した椅子でしたが、オードリーの耐久試験には10秒も保たなかったという残念な結果に。(当たり前だろ)

 

このとき、1回目で足が折れていたら、IKEA側への批判もあったかもしれませんが、“ある程度は耐えられた”というところが大きかったです。

映像を何度見返しても、奇跡的としか言いようがないタイミングで足が折れています。

 

当然、ネットでも大反響を呼び、

「630万1回目だったのかもしれない。」

というドリカムみたいなコメを見て、更に笑いました。

 

 

③:壊れた後も笑いどころしかない。

直ぐにスタジオの方へ画面が切り替わり、悲鳴と笑いが入り混じった異様な空間が映し出されます。

このときのスタジオの様子も面白かった。

  • 「やりすぎてしまいました。」と、頭を下げるMC南原さん
  • 「大変申し訳ありませんでした。使い方は正しく守ってください。」と、視聴者に呼びかける水卜アナウンサー
  • 笑いすぎて画面からフェードアウトする小島瑠璃子

 

生放送で突然起きた大ハプニングに対して、一早く気持ちを切り替えて、その後のフォローをした水卜アナは「本当にすごい」と思います。

後に収録されたラジオ番組、「オードリーのオールナイトニッポン」でも、そのことに触れていました。

 

参照リンクはこちら!

オードリー若林、春日の椅子破壊事件で反省「俺がやっぱりダメなヤツ」

「水卜ちゃんに申し訳なかったと思ってね。画面切り替わって、水卜ちゃんドーンだからね。本当に申し訳なかったね」

 

・・・と、本人たちは猛省した訳ですが、水卜アナが対応した直後の画面がこれです。

 

折れた椅子の足を指差して、「壊れましたー」と発言する若林さん。

 

引用:オードリーが壊したIKEAのイス、なぜかAmazonのレビューで高評価が相次ぐ

 

フルパワーで壊しにいったにも関わらず、まるで不可避の事故であったかのような佇まいのオードリー。

この場面が本当に何回見ても面白い。まあ、社会人は報連相が大事ですからね。

 

番組の最後で、MCの南原さんから「一言、謝って下さいよ。ああいう使い方したらダメでしょ。」と、反省を促された際のコメントまで秀逸でした。

春日さん:

「普通あんな座り方しないからね、本当に、バカやろーですよ私はね。」

若林さん:

「あれ、よく見たら壊れてなかったんですよね」

 

 

④:結果的に誰も不幸にならなかった。

耐久性を売りに出した商品を、TVという公共の場で一瞬で壊されたIKEAの「ポエング アームチェア」。

ブランドイメージの低下、信頼を損なうような演出ということで、本来なら訴えられてもおかしくない事件でした。

 

・・・と思いきや、IKEA側の反応としては真逆で、この事態を喜ばしく思っているという趣旨の記事が出されます。

 

参照リンクはこちら!

オードリー、生番組での「IKEAの椅子」破壊シーンは3億円の広告価値!?

「壊れてしまったことによるネガティブイメージ以上に、絶大な話題性に価値を見出しているんです。

『広告費で換算したら3億円は下らないんじゃないか』と、一連の騒動を大歓迎しているようですね」

 

この反応、とても良く分かります。

仮にあのとき、普通に「壊れない椅子」ということで無事に紹介が終わっていたら、ここまで大勢の人に認知されていないことは確かです。

何なら、商品を購入していないのに「ポエング アームチェア」という商品名が、完全に記憶に定着していますよね?

 

実際、視聴者側の反応としても、IKEAの商品が粗悪という見方をするような人はほとんど見かけませんでした。

「逆に限界値が分かったということで、安心した。」

「普通に使ったら、絶対にこんなことにはならない。」

 

当時のネットの反応を見ても、ほとんどがこういう意見でした。

(まあ、誰が見たって「そりゃ壊れるに決まってるだろ」という暴れ方をしていますからね・・・。)

 

その後

結果的に、多くの人がお客さんとしてIKEAに足を運ぶことになり、商品の売上は上がったとのこと。

1年後のヒルナンデス!でIKEA特集が放送された回で、ストアマネージャーの方とオードリーが対面し、正式に和解することとなりました。

 

更にその翌年には、「ポエング アームチェア」のニューモデルを、オードリーが再び紹介することに。

両者にとってWINーWINな出来事になりました。

 

・・・敢えて名前を挙げるとすれば、若林さんが「よく見たら壊れてなかった」と発言した直後のエンドロールで、

そういやねぇ、春菜も眼鏡が壊れたから変えたんでしょそれ?

ーと、MC南原さんに無茶振りされた、ハリセンボンの春菜さんが、唯一の被害者だったかもしれません。

 

 

影響

2022年となった現在、あの悲劇から6年が経過しました。

それでも、決して風化させてはいけない事件として、毎年2/24になるとTwitterでは「#オードリー椅子破壊記念日」がトレンド入りします。

 

ライブドアニュース(Twitter)

 

もはや、2月の風物詩になっていますね。

 

イケア(Twitter)

https://twitter.com/ikea_campaign/status/1496666187958259712?s=21&t=k2hYoBWMVY-W_ca_07dkmg

 

縦読みで便乗してますね。

 

小島瑠璃子さん(Twitter)

 

一生の思い出になっていて草。

 

 

統括

「笑い」の力って凄いってことを改めて感じさせられます。

人生、生きていれば辛いことも度々ありますが、そんなときはこういう動画を見ると気持ちが切り替わりますから。

 

実際、同じ芸人の山里 亮太さんも同じようなコメントを残しています。

 

人生の幸せって比較するものじゃないですけど、それでも比べられるものがあるとするなら、

それは「笑った数」ではないでしょうか。

 

時には肩の力を抜いて、馬鹿馬鹿しいものを見る時間も大切だと思います。

 

紹介した商品

POANG ポエング IKEA公式サイト

 

 

  • この記事を書いた人

イナ

本業は設計者。29歳。書評とコラムを発信する、当サイトの管理人。気ままに記事を更新します。日課は読書と筋トレ。深夜ラジオとADVゲーム好き。

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