【体験談】アムウェイの勧誘を受けたときの話。(後編) 〜狂気のサバト〜

2021年1月8日

 

【実録】アムウェイ会員の「ミーティング」とは。


今回の記事は、前編の続きになります。

【体験談】アムウェイの勧誘を受けたときの話。(前編) 〜望まぬ邂逅〜

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前編のあらすじ:

オッス! オラ●空!
みんなはアムウェイって知ってっか?
あるセミナーで一緒になった兄ちゃんが突然語り出したぞ。

何でも世界的に有名な日用品のメーカーらしいな。
オラ全然知らなかったから、話を聞いてみることにしたんだ。

ネットっちゅうところではえれえ悪口で書かれているけど、
ひょっとしてお金とられるのか?
オラ騙されていたのか?

次回、『異常者の集まり!アムウェイセミナー!
みんな見てくれよな!

 

では、後編のスタートです。

読者の中に、もしアムウェイ会員の方がいたら、今回の記事はスルーして頂きたく。

 

 

勧誘の始まり

アムウェイって知ってる?

某ファミレスにてミックスプレート定食を胃袋に収めた後。

目の前に座っていた、淳という男はいきなり語り出した。

 

私「いや、知らないですね」

淳「ああ、知らないんだね」

 

私は彼が言い出したことの真意を掴みきれずにいた。

当時の私は、“アムウェイ”という言葉すら初耳だった。

 

後で分かったことだが、この「アムウェイって知ってる?」はマルチ商法勧誘のテンプレートであり、

私は今まさに“カモ”として調理され始めていたのであった。

 

「とりあえず、ネットでアムウェイについて調べてみてよ」

と、淳さんは言った。

 

「ネットでは凄い悪口で書かれているけど、自分なりに調べて考えてみて。

その気になれば一週間後にまた会おう。俺が本当のことを教えてあげるからさ。」

 

一旦、その場は解散となり、彼が愛用しているアムウェイの歯ブラシを渡された。

 

何でそんなものを常備している?

何故、急に俺に渡した?

 

全くもって理解不能だったが、言われるがままに受け取った。

この辺りから、鈍い私でも「この人、頭おかしいのでは?」と思い始めていた。

 

帰り際、淳という男はこう言った。

自分の夢とか、やりたいことを10個考えて、来週教えて

 

冗談で言っていると思いたかったが、彼の目はマジだった。

ちょっと怖いんですけど、マジで。

 

季節は5月の中旬。既に初夏の暑さを感じられる季節になってきたのに、

そのときは背筋が寒くなったのを今でも覚えている。

渡された歯ブラシが、私にはもう危険な代物に見え始めていた。

 

 

アムウェイとは?

帰りの電車に揺られながら、スマホでアムウェイ について調べてみた。

そこで初めて、マルチ商法の一種であることを知った。

 

ネットに書かれていることを簡潔にまとめると、こんな感じだ。

「アムウェイ」というのは日用品・サプリメント等を扱っている企業であり、

ネットワークビジネスを行っている。

 

それだけなら、「何だ普通の会社じゃん」と思われるだろう。

だが、普通の会社であれば偉大なるグーグル先生のサジェストがこうはならない。

 

  • アムウェイ やばい
  • アムウェイ 洗脳
  • アムウェイ 宗教

・・・何があったら、こんな検索結果になるのだろうか。

 

その理由について説明するのが、今回の記事の内容になる。

 

 

ディストリビューター

アムウェイには「ディストリビューター」という仕組みがある。

この仕組みこそ、アムウェイがやばいと言われる由縁である。

 

公式HPによると、こう説明されている。

 

アムウェイの商品をお使いいただくだけでなく、

お知り合い、ご友人の中でアムウェイ商品のご愛用者を増やし、

さらにその方をディストリビューターとしてスポンサー*(ご紹介)し、

流通ネットワークを大きく広げることができる独立事業主です。

引用:ディストリビューターとは? | NUTRILITE - amwaylive

 

要するにアムウェイ商品を人に紹介して、利用者数を増やしていけば、

個人の収益となっていく。そういうビジネスである。

淳という男はこの「ディストリビューター」だったわけだ。

 

このやり口が悪どいから、ネットで叩かれている。私の例でいうと、こんな感じだ。

  1. 勧誘目的であることを徹底的に隠し、まずは“友達の輪”に入れる
  2. 距離が近くなったところで、アムウェイについて紹介し、
    商品やネットワークビジネスをゴリ押しで勧める
  3. アムウェイの会員になって、一緒にお金を稼ごう、夢を語ろう
  4. 皆ハッピー!

 

 

引用:https://commons.nicovideo.jp/material/nc94255

 

私が“悪”と言っているのは、ビジネスの内容云々ではない。

最初にマルチ商法であることを「隠す」、そして「騙す」ことだ。

 

本当に結果を出せるなら旨い話だが、まあ、簡単に上手くいく訳がない。

皆がお金を稼げるなら、全人類がやってるし。

 

仮に稼げたとして、やっていることはつまり、「他人を利用して自分の小金にする」というものだ。

そんな性質の商売を続けていくことが、当人にとって本当に幸せと言えるだろうか?

普通の人なら、そう考える。

 

しかし、アムウェイのディストリビューターたちは、

この詐欺紛いのビジネスに本気で誇りを持っていて、幸せを感じている

 

だからこそ、今日も彼らは会員を増やすことに汗水流し、

意識の高い(笑)人生を過ごしているのである。

 

・・・ぶっちゃけ、搾取されている人がほとんどだと思うが。

 

 

裏切られた気持ちと、湧いてきた好奇心

私は「せっかく仲良くなれそうだったのに」と、とても残念な気持ちになった。

言葉は悪いが、相手は他人をお金儲けの道具としか見ていないような連中だった。

 

このまま付き合っても、お互いの損にしかならない。

私は一刻も早く、この人たちから縁を切るべきだった。

 

だが、当時の私は怖いもの見たさで、

「どんな風に勧誘を進めてくるのだろう」

と、淳さんの話を聞くだけ聞いてみることにした。

 

マルチ商法の勧誘なんて、人生で初体験だ。

いろんな意味でドキドキした。

 

今思い返すと、とんでもなく浅はかだったと思う。

これも若さ故の過ちというものか・・・。

 

 

実演、そして説明

次にディストリビューターである淳氏と会ったのは、先日も利用したファミレス(ガス●)だった。

 

同乗していた車を駐車場に停めるなり、すぐさま後部座席のトランクを開けて、

さも当たり前の流れのように、アムウェイ洗剤の実演を始めた。

 

何で駐車場でやる必要があったのか分からない。

普通にファミレスに迷惑だったと思う。

 

この洗剤のデモ実験は結構有名な話で、

「アムウェイの洗剤は水に薄めても汚れが落ちる!」

というもの。どうでもいいよね

 

15分ほど実験をやったが、私は終始苦笑いするしかなかった。

はいはい、すごいすごい。

 

 

勧誘のはじまり

唐突すぎる洗剤のプレゼンを鑑賞した後、店内に入った私は、

微塵もやるつもりのないアムウェイビジネスの詳細を説明された。

 

 

 

 

 

 

 

 

最初は、アムウェイという会社の説明から始まった。

実際に会社のパンフレットを渡されて、1〜2時間ほど熱弁された。

本当、貴重な休日に何をやっていたのだろうか私は。

 

アムウェイビジネスの詳細については省略する。

気になる方は調べても構わないが、人生の浪費にしかならないと思うのでお勧めはしない。

彼の説明で印象に残った話は、以下の通りである。

 

純さんの説明

アムウェイは世界各国に拠点のある大きな企業。

日本はNHKホールの隣に本社がある。だから全然怪しい会社じゃない。

(どういう理屈!?)

地震が来たときの、災害避難場所にアムウェイ本社も指定されている。

アムウェイ否定している人は、そういう事態になったとき、どうするんだろうね。

(どうもしねぇよ。)

アムウェイはネズミ講とは違う。その理由は云々かんぬん。

「権利収入」で稼いでいる人がたくさんいる。世界旅行に行っている人を何人も知っている。

(自分が行けるとは言ってない。)

 

 

はいはい、ワロスワロス。

 

私はほとんど脳死状態で話を聞いていたのだが、アムウェイで収入を得る仕組みについては、

やたらと念押しされて説明されたのがクソ面倒だった。

 

淳「・・・こういう計算だから、〇〇(私の名前)が仮に30人に商品を紹介すると、幾ら利益を得る?」

こんな感じで、一々私に計算させるのだ。

陰キャの私が30人もの相手に商品の紹介なんて出来る訳ないだろうが。前提が間違ってるよ。

 

それ以前に、アムウェイビジネスをやってる本人が稼いでいないことは明白だった。

食事はいつも割り勘だったし、話している場所も普通のファミレスだ。

稼いでいる人の話だけは強調するが、自分がいくら稼いでいるのか、という肝心要の話は一切しない

 

更に、雑談の最中判明したことだが、彼はネットに落ちている無料AVを視聴しているとのことだった。

私は、いくら尊敬する先輩であっても、それをやった瞬間、軽蔑する。

違法アップロードする行為は悪だが、それらをコソコソ見る輩も同罪だ。本当に情けないと思う。

 

ただ、屈辱的だったのは「AVの話をしている時が一番いきいきしてるね」と言われてしまったことだ。

余計なお世話である。

 

※完全に余談だが、AVの話をしているときでさえ、

新作AVが好きなだけ買えるようになりたいと思わない?

みたいな感じで勧誘された。

思わねぇわ! つーか、現状テメェは買ってすらいねぇだろが!!

 

 

BBQ、そしてセミナーへの参加

その後は約束してしまった手前、誘われたBBQに参加した。

正直なところ、もう関わるのは辞めておこうと思っていた。

 

しかし、こういう経験は友人との会話のネタになるのも事実である。

私はあと少しだけ、付き合ってやることにした。

 

BBQの場にて

 

 

 

 

 

 

参加したBBQには、かなりの人数が参加していた。全体で50人以上はいたと思う。

当然というべきか、全員がアムウェイ会員だった。

 

同じ会員とはいえ職種はバラバラで、自営業や、高校教師をやっているという人もいた。

更に話を聞くと、アムウェイビジネスで月に30万円程度の収入を得ている人も中にはおり、

それは素直に凄いと思った。

 

BBQではアムウェイの話をすることはほとんどなく、趣味のバイクの話や、競馬の話などで盛り上がった。

不覚にも、楽しいと思ってしまった。

もっと言えば、アムウェイビジネスさえやらなければ、悪くないのではと思ってしまった。

 

淳さんの話だけ聞いたときは、アムウェイなんて碌なものではないという印象を抱いた。

しかし、結果を出している人にとっては有りかもな、と考え始めるようになっていた。

良く言えば、多面的に物事を捉えられていた、という感じだ。

 

・・・残念ながら、私は油断していた。

だから、その場であった淳さんの誘いに、疑いもせずに乗ってしまった。

 

淳「今度の日曜日に、知り合いから“健康”に関するセミナーを紹介されたんだけど、〇〇も来る?」

私「それは勉強になりそうですね。行きます」

と、快諾してしまったのである。

 

結論を先に言っておくと、それは健康に関するセミナーでも何でもなかった

 

 

異界への入り口

さて、セミナー当日まで時は進む。運命の日である。

ここに来てようやく、「アムウェイは宗教」とまで言われる理由を、

その身をもって思い知らされることになる。

 

 

アムウェイ製品を買ってみた

セミナーの時間は、17時〜19時。

会場の場所は、名古屋に位置するアムウェイプラザ(会員が利用できる実店舗)付近だった。

私と淳さんはセミナーが始まる前に、アムウェイプラザで待ち合わせし、実際に店内へ入った。

 

買い物をする前に、以前ファミレスで渡された歯ブラシの感想を聞かれた。

私は正直に、「普通の歯ブラシと何が違うのかは分からなかったです」と答えた。

 

すると淳さんは

「そうか。使い続ければ分かるさ」

と、全く科学的根拠のないフォローをした。

 

やっぱりコイツ馬鹿なのでは?」と私は思った。

 

 

店内に潜入

 

 

 

 

 

アムウェイプラザは初めて利用したが、パッと見では普通のお店と変わらない印象を受けた。

ただ、会員にならないと商品の購入ができないので、私はその場で会員になった。

 

一応説明すると、会員になるだけなら年会費は掛からない。

(※ディストリビューターになった場合は年会費が発生する。)

 

それに、更新しなければ自動的に解約されるようになっている。

それを踏まえて、私は手続きを行った。

 

扱っている商品が日用品ということもあり、陳列されている品物は様々だった。

洗剤、飲料品、香水など。

 

どれもめちゃくちゃ高価ではないが、それなりの値段はする。

例えば、シャンプーが1300円くらいの金額設定だ。

 

「こういう商品を日用的に使っていくから、稼げない人はどんどん貧乏になるんだな」

と、妙に納得したのを覚えている。

 

私はあまり高額な商品を買いたくなかったので、自分で購入する商品は吟味した。

別に購入する義理はないが、せっかく来たのであれば、ものは試しで買ってみたくなるのが人情だ。

 

ただ、陳列棚を見ていると、隣にいた淳さんがいちいち、

無駄に商品の解説をしてくるのが鼻についた。

 

「渋谷市長もアムウェイ会員なんだよ」

「この白出汁は皇族も使っているやつだからね」

「そのサプリメントは、AV男優も使っているらしいよ」

注)ソースはありませんので、信用しないでください。

 

全部、私には関係ない話だ。私の心情は、終始こんな感じだった。

 

出典:『ボボボーボ・ボーボボ 第5巻』より

 

少し余談を挟む。その日は20分毎に、淳さんがマウスウォッシュを使っているのも気になっていた。

その時は特に食事をしていなかったにも関わらず、だ。

言うまでもなく、そのマウスウォッシュもアムウェイ商品である。

 

気になって話を聞くと、「普段から、これを使うのが癖になってる」とのことだった。

何か危ない薬でも含まれているのだろうか。

 

結局、アムウェイプラザではシャンプーとリンスを購入した。ちょうど切らしていたからだ。

購入した際、「それはめっちゃ良いやつ」と淳さんは言われた。

店にある全ての商品を絶賛していたので、コメントに全くありがたみがない。

 

後日、実際に使ってみたが、やっぱりどこが良いのかは分からなかった。

良いところを挙げるとすれば、

  • デザインがシンプルでオシャレ。
  • 排水溝が汚れやすくなった。(=髪の汚れがよく落ちている、あるいは、シャンプー自体に油分が多い?)

ーといったところだろうか。

 

それでも、無印良品で十分だと感じたが。

 

 

買い物終了後

買い物を終えた後、2Fの休憩所に行くと、正文さん(※前編参照)がその場にいた。

そこで何故か、アムウェイビジネスの仕組みをもう一度教えられた。

さすがに15分程度で終わったが、どんだけ話したいんだよ。

 

ちなみにセミナーの料金は1人千円とのことだったので、その場で支払った。勉強代と思えば、安いものだ。

“勉強”になればの話だが。

 

 

セミナー会場へ

そんなこんなでセミナーの時間になり、私たちは会場へと移動した。

会場は500人は余裕で入りそうな、大きめのホールだった。

 

既に正文さんのグループメンバーの他、アムウェイビジネスをやっている人で溢れ返っていた。

まず、その人数に圧倒された。

 

健康に関するセミナーに、こんなに人が集まるのか?

と、疑問に思い始めた瞬間だった。

 

会場に集まった人たちは、ほとんどが20〜30代。男女比は5:5くらいだったと思う。

「アムウェイやっている人は美意識高いから、綺麗な人が多いよね」

と、淳さんはよく言っていた。

大変失礼だが、私から見ると「いや、言うほどか・・・?」という印象だった。

 

グループメンバーから気を遣われたのか、私と淳さんは前の方の空いている席に案内された。

有難いような、有り難くないような。

 

そうこうする内に、おそらく司会を務めるのであろう、男女2人組がステージの登壇席に現れた。

いよいよセミナーが始まる、というタイミングになっても未だ、

私は会場に来てからの違和感を拭い切れないでいた。

 

会場の空気感が、何かおかしいのだ。

学びに来ている、という感じには見えない。

 

「なんか思うてたんと違う」と疑惑が確信に変わった瞬間、

司会の2人がマイクを握り、開催の合図を始めた。

 

 

アムウェイミーティング

 

 

 

 

 

 

先述した通り、そこは健康に関するセミナーでも何でもなかった。

そのセミナーが開始されて、一番最初に何が行われたかというと、“成果報告会”だった。

 

真実を述べると、そこはアムウェイ会員が月一で参加する「ミーティング」というものだった

淳という男は私をそこに連れて行き、あわよくば洗脳してやろうという魂胆だったのであろう。

知らんけど。

 

詳細は省くが、アムウェイビジネスの会員には「ランク」が存在しており、

月にどれだけの収益を得られたかによって、昇級する制度になっている。

 

***万以上の売り上げが続いたら、「エメラルド会員」、「ダイヤモンド会員」。

ーという風にランクが上がっていく。どうでもいいよね

 

ここでは私が実際に目にした「ミーティング」の光景を、ありのままお伝えする。

 

 

表彰と挨拶

最初は、月に**万の売り上げを上げた人が名前を呼ばれ、次々にステージに向かって歩いて行った。

今月、**万の売り上げを得た会員は結構な人数がいた。

 

名前を呼ばれた10人ぐらいの男女が登壇して、簡単に挨拶する。

「今月**万PV(成績の数値らしい)を達成した▲▲(名前)です。宜しくお願いします。」

 

不気味で仕方なかったのは、一語一句違わず、同じ挨拶を全員が繰り返すのだ。

このループを3〜4回も繰り返した。

さすがの私でも「ヤベえところに来ちまった」と悟った。

 

 

何言ってんだコイツ

その後は、最初に呼ばれたグループの人達よりも大きな収益を上げた、

ランクの高い2名の男女による10分程度のスピーチが始まった。

 

第一印象としては、清潔感のある好青年という感じで、良い雰囲気を感じさせた。

だが、それはあくまで第一印象の話であり、スピーチが始まると共にそのイメージは瓦解する。

 

彼等が言っていた内容を要約すると、こうだ。

断っておくが決して誇張はしていない。

 

スピーチの内容

アムウェイを始めて、人生が変わった

大好きなアムウェイ製品に囲まれて、幸せ。

アムウェイには感謝しかない。

アムウェイに終わりはなく、人生=アムウェイなんです。

 

 

 

 

・・・

 

 

 

出典:『ボボボーボ・ボーボボ 第5巻』より

 

私は、スピーチを聴くときには、

話している人のことを尊重し、真剣な態度で聴くようにしている。

 

だが、この場に限っては、真剣に聴くことは不可能だった。

日本語で話しているはずなのに、全くもって理解できなかった。

 

分からない。この人たちが何を言っているのか、まるで意味が分からない。

人生=アムウェイって何ですか?

 

隣では淳さんが大きく頷き、ときには爆笑していたが、私は何一つ笑えなかった。

ていうか、怖いわ。

一刻も早く、その場を立ち去りたい気分に駆られていた。

 

「異世界転生」を題材としたライトノベルが流行っている昨今。

あくまでそれらの作品は二次創作で、自分の日常には関係ないものと認識していたが、その考えは改めようと思う。

意外と身近なところに“異世界”はあったのだ。

 

アムウェイをやっている人たちが何故“宗教”と揶揄されるのか、

はじめて実感した瞬間だった

 

あと、話を聴いている間ずっと、隣に座っていた男の肘が当たっていたのが癪に障った。

この人達はビジネス云々よりも先に、礼節とかを学ぶべきじゃないか?

 

 

悪夢の終わり

一応、フォローしておく。

「ダイヤモンド会員」という、めちゃくちゃランクの高いお爺さんが最後に登壇し、

1時間程の講演を行った。

 

一番長いお話だったが、そのセミナーで一番面白い話だった。

(他の話があまりにもあんまりだったからね・・・。)

 

講演慣れしている感じで、内容云々よりも話し方、スピーチの構成力が抜群に上手かった。

唯一「来る価値があったかな」と思えた時間だった。

 

講演後、淳さんに感想を聴かれた際、「よくも俺を騙しやがったな」とか言いたいことは色々あったが、

「最後の話は面白かった」とだけ伝えた。

 

私の回答にうんうんと頷き、

淳「俺も5回くらい話を聴いているけど、何度聴いてもいいよねー」

とか言っていた。馬鹿だろ、お前。

 

5回も同じセミナーに通って、何も人生変わってねえじゃねーか。何も得られてねえじゃねーか。

そんなだからAVも買えないんだよ。

 

やっぱり、この人達は理解できない。この日を最後に、私はこのグループから縁を切った

 

 

私が伝えたいこと

ここまで散々、言いたいことを書いてきましたが、

自分の人生なので好きに生きればいいとは思ってます。

 

別に、アムウェイビジネスは犯罪行為ではないし、

自分が納得しているのであれば、挑戦するのも個人の自由です。

 

同じ志を持った仲間と、夢に向かって挑戦し続ける自分に酔いしれて、

楽しめるならいいじゃないですか。それは幸せなことだと思いますよ。

 

そういうことは重々承知の上で、私個人の意見を言わせて頂くと、

アムウェイのディストリビューターなんてやるもんじゃありません

 

自分を本当に大切にしてくれる家族・友達を失ってまで、

何故そんなものに手を出すのか?

 

引用:『鬼滅の刃 (21)』/©吾峠呼世晴

 

その上で、私が今回の体験から学んだことは、以下の通り。

  • 夢を語るというのは、素晴らしいことである。ただし、人から応援されるような夢を持つべき。
  • 人脈は大事だが、「人脈が大事」なんて言ってくる奴とは距離をとれ。
  • 人脈というのは「つくる」ものではなくて、自分が一生懸命に生きた先に「残る」もの。

 

今回は私の体験談を、最後まで読んで頂きありがとうございました。

今後とも「人の人生を豊かにする」をテーマに、記事を書いていきます。

 

 

(参考)アムウェイミーティング

リンク:「アムウェイのミーティングって?」アムウェイのミーティングの内容に関するご質問にお答えします。

※こんなの見てる暇があるなら猫の動画でも眺めましょう。

 

  • この記事を書いた人

イナ

本業は設計者。28歳。書評とコラムを発信する、当サイトの管理人。気ままに記事を更新します。日課は読書と筋トレ。深夜ラジオとADVゲーム好き。

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