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【コラム】カービィのBGMを全力で語る。
30周年を記念して・・・
任天堂の大人気シリーズ、『星のカービィ』は今年で生誕30周年を迎えました。
私が生まれる前から、今もなお続いているタイトルと考えると、凄まじいですね・・・。
30周年を記念して、2022年8月11日、東京ガーデンシアター会場にて
「星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス」が開催されました!
参照リンクはこちら!
「星のカービィ30周年」のミュージックフェスが、明日8月11日に開催。18時よりYouTube Liveで生配信もスタート。
私は参加できませんでしたが、YouTubeでLIVE配信されていたので、自宅から楽しませてもらいました。
8月末までアーカイブ動画が残るとのことなので、機会を逃したという方も、今ならまだギリギリ観れます。
1ファンとして
シリーズ全作品網羅した、ガチガチのオタクとはとても言えませんが、
私もそれなりに『星のカービィ』のゲームは遊んできました。
「カービィボウル」のような外伝作品以外は、ほとんどプレイしてきています。
最新作の『星のカービィ ディスカバリー』は遊べていませんが、
チャンネル登録者数16万人(2022/08/19 現在)のYouTuber:まるピンクさんの動画を時々観ているので、情報収集はしています。
2017年、25周年記念で開催されたオーケストラコンサートでは、東京会場の生演奏を聴きに行きました。
今でもたまにDVDを観ることがあるくらい、ファンにとっては感涙のイベントでした。
参照リンクはこちら!
\カービィ25歳? おめでとう!/ 『星のカービィ』25周年オーケストラコンサート 東京公演リポート
「世界一カービィについて詳しいぜ!」
・・・なんて、とても言えませんが、それなりに詳しい立場であることは自負しています。
シリーズの魅力は、何といってもBGMです。
2chの「みんなで決めるゲーム音楽」で何曲もノミネートされるくらい、カービィのBGMは素晴らしい。
今年、「メタナイトの逆襲」のカバーアレンジ曲が、
第64回グラミー賞を受賞したことは大きな話題になりました。
参照リンクはこちら!
『星のカービィ スーパーデラックス』のアレンジ楽曲が第64回グラミー賞を受賞。
カービィの新作が発売されるとき、一番楽しみにしていたのは
「今作はどんな新曲が収録されているのかな〜」
ということでした。BGMを聴くためにゲームを買っていたといっても、過言ではありません。
カービィに関してはゲームを買うというより、CDを買っている感覚に近かったです。
元々、ゲーム音楽好きだったこともあり、カービィシリーズのサントラはいくつか集めています。
今回はそんな私が、歴代のカービィシリーズを彩った名曲を15曲、紹介する記事を書きます。
ただ、カービィのBGM紹介なんて、YouTubeで探せばいくらでもあります。
同じような内容で書いても意味がありませんので、BGMガチ勢にしか出来ないような、
プレイしていた当時の思い出を交えた記事にしていこうと思います。
熱が入り過ぎてドン引きされるかもしれませんが、気にしないことにします。
※本記事は、1万文字くらいあります。
では、早速始めていきましょう!
1.グリーングリーンズ
初代「星のカービィ」の最初のステージ:グリーングリーンズで流れるBGM。
カービィサウンドの原点で、代表曲です。
後に発売された作品でも数々のアレンジがなされており、その数を挙げればキリがありません。
『星のカービィ Wii』以降の作品では、主旋律のアレンジがラストバトルのBGM に使われたり、
ストーリークリア後の最後の隠しステージ曲に使われたり、
「ここぞ」という場面で流れます。まぁタマランですよね。
シリーズをプレイしていて印象に残ったのは、『星のカービィ ロボボプラネット』の、
6−8EXステージで流れる場面。ここは演出も相まって超アツい。
また、2作目となる『夢の泉の物語』の7−6ステージでの「白黒面の平地の面」も最高でした。
ここはラスボス前の最後のステージで、初代「星のカービィ」を凝縮したような構成になっており、
前作を遊んだプレイヤーにとってのファンサービスでした。原曲よりもこっちの方が好き。
2.激突!グルメレース
スーパーデラックス(SDX)/ウルトラスーパーデラックス(USDX)のゲームモードの一つ、
「激突!グルメレース」のステージ1・3で流れるテーマ曲。
グリーングリーンズと同様に様々なアレンジが加えられており、
グリーングリーンズと双璧を成す、シリーズの代表曲の一つです。
原曲自体はミニゲームで使用されているBGMの一つに過ぎないのですが、
ニコニコ動画のMAD等の二次創作でよく使用されていることもあり、
「カービィといえばこれ!」と思い浮かべる人も多いでしょう。
つい最近、ダウンロードソフト専用の『カービィのグルメフェス』が配信開始され、多くの実況者が動画をUPしています。
今後「グルメレース」で検索しても、こちらが表示されることがあるので、
「激突!グルメレース」や「グルメレース 曲」で検索するようにしましょう。
私の友人は「グルメレース」の曲を聴こうとして、自宅のAlexaに話しかけたところ、
「ゆたぼんのグルメレース」というクソ動画が流れ始め、何とも言えない気分になったとのことです。
3.夢の泉
原曲は先ほど紹介した「激突!グルメレース」のアレンジ曲・・・なのですが、
疾走感と明るさに溢れる原曲とは真逆の、重厚で壮大なオーケストラアレンジになっています。
初登場は『スマッシュブラザーズDX』の対戦ステージの一つ、「夢の泉」で流れる曲でした。
その後に発売された『星のカービィ 夢の泉デラックス』で、
夢の泉での「デデデ大王」との戦いで、この曲が逆輸入で使用されました。
※リメイク前の『星のカービィ 夢の泉の物語』では、この曲は使われていません。
余談ですが、『星のカービィ 夢の泉デラックス』は当時小学生になったばかりの私が、初めて自力でクリアできたゲームでした。
そういう意味で、個人的な思い入れが一層強い作品でもあります。
2014年に発売された『星のカービィ トリプルデラックス』の最終ステージで、この「夢の泉」が流れたときはシビれました。
『夢の泉の物語』は、事実上の最終エリアであるレインボーリゾートのBGM:「夢と寒冷地の面」も人気です。
Switchで発売された『星のカービィ スターアライズ』では、「ヒャッコル寒冷地」というBGMの中で、
「夢と寒冷地の面」のフレーズが使用されており、プレイ中は涙が出てきそうになりました。エモすぎ。
4.戦艦ハルバード:甲板、艦内
SDX/USDXのゲームモードの一つ、「メタナイトの逆襲」のステージ:戦艦ハルバードで流れるBGM。
シナリオの前半で流れる「甲板」と、後半で流れる「艦内」の2つに別れているBGMです。
先述した通り、The 8-Bit Big Bandによる非公式アレンジがグラミー賞を受賞したことでも話題になりました。
「メタナイトの逆襲」はシリーズでも珍しい緊迫したシナリオ。
ハルバードに到着してから流れる「甲板」は、アップテンポな曲調でプレイヤーを盛り上げてくれます。
そして、ハルバードが沈み始めてから流れる「艦内」は、重々しさを感じさせる曲調で、シリアスな雰囲気によく調和しています。
戦艦ハルバードについて
戦艦ハルバードはカービィの世界観では異色の、多数の兵器を搭載した巨大空中戦艦。
持ち主であるメタナイトの人気も相まって、様々な作品に登場しています。
・・・そして、登場した作品でことごとく沈没されるという、悲しき宿命を背負っています。
初登場したSDXで沈没し、アニメでは敵本拠地にて撃墜。
スマブラXの「亜空の使者」では敵に略奪され、散々利用された後に大破。
SDXのリメイク作品:USDXでは、追加されたゲームモードにて、何故かメタナイト本人の手で沈没。
そして、『星のカービィ ロボボプラネット』ではOPで敵の母艦に突撃、
見事に撃墜されるというシリーズ最速記録の墜落を達成。
こんなの絶対おかしいよ。
5.VS .マルク
SDX/USDXのラスボス:マルクとの戦闘BGM。
SDXは「シリーズの金字塔」と呼ばれるだけあって、BGMも名曲揃いですね。
当時スーパーファミコンを持っていたほとんどの方が、一度はプレイしたことがあるのではないでしょうか。
このBGMはスマブラでアレンジver.が収録されていることもあり、そちらで知った方も多いと思われます。
奇抜な容姿と多彩な技を扱う、マルクというキャラクターの性質をよく表している、変拍子の激しい曲。
前座のギャラクティック・ノヴァ戦から、マルク撃破後のカービィ凱旋〜スタッフロールの一連の流れは、全てが神BGMです。
・・・ニコニコ動画だと、どうも爆発オチに使われている印象が否めないですが。
ちなみに、リメイク作品であるUSDXでは「マルクソウル」という強化形態が真のラスボスとして登場。
撃破後、体が真っ二つに別れて爆散するという凄絶な最後を迎えたのですが、
『星のカービィ スターアライズ』にて仲間として復活。
・・・こういうことが平然と許される世界観も、シリーズの魅力だな〜って思っています。
6.VS .ゼロツー
『星のカービィ 64』の真のラストボス:ゼロツーとの戦いで流れるBGM。
前作である『星のカービィ 3』のラスボス:ゼロとは何かしらの繋がりがありそうな名前と容姿ですが、
公式から明言はされていません。
ゼロツーは実力でいえば、前座のボスである「ミラクルマター」の方が遥かに強いですが、
戦闘演出に加えて一際異彩を放つBGMが相まって、印象的なラスボスです。
◎シリーズを通しても珍しい、シューティングでのラスボス戦。
(ラスボスの前座がシューティングであることが多い)
◎ラストバトル限定の特殊能力:リボン・クリスタル。
(収集アイテムであるクリスタルを全て集めた場合のみ戦える。ヒロインのリボンと共に戦う唯一のボス)
◎ポーズ画面が「つづける」「がんばる」となり、戦闘脱出不可。
(通常は「つづける」と「でなおす」)
シリーズの集大成となった『星のカービィ スターアライズ』では、
カービィの仲間である「アドレーヌ」と「リボン」が『星のカービィ 64』以来となる、18年ぶりの再登場を果たし、
当時のTwitterでトレンド入りするほどの盛り上がりを見せました。もちろん、私は泣きました。
『星のカービィ スターアライズ』で作曲されたアレンジメドレー、
「おとめたちのやみとのたたかい」は、64ファンなら必聴の一曲。
『星のカービィ 64』の集大成といってもいい、アレンジメドレーになっています。
7.マスクド・デデデのテーマ
USDXで初登場した、デデデ大王の強化形態:マスクド・デデデ戦のBGM。
デデデ大王のテーマの構成を変更し、全体的にハイスピードな曲調に編曲した、セルフアレンジの曲。
初代から登場しているデデデ大王ですが、今やこちらの方がテーマ曲として有名になっている感があります。
『星のカービィ トリプルデラックス』にもマスクド・デデデは登場し、
『王位の復権:D.D.D.』としてアレンジされました。
その後、デデデ大王の強化形態が登場する度に、この曲のアレンジver.が使用されています。
スマブラシリーズでは、最新作の『スマッシュブラザーズSP』にて遂に、
デデデ大王の「最後の切り札」としてマスクド・デデデが登場しました。
そのPVを見てスマブラの購入を決意するくらい、嬉しかったですね。
8.ドロシアソーサレス
ボールになったカービィを操作する『タッチ!カービィ』のラストボス、
「ドロシアソーサレス」との戦闘BGM。
この戦闘は「第一形態」で、その次に登場する「ドロシアソウル」を倒せばゲームクリアとなります。
『タッチ!カービィ』はどちらかというと、番外編に該当するゲームでしたが、
ここで初登場した「ソウル」の名を冠する強化形態は、
以降の作品で登場する真のラストボスにも流用されることになります。
「ドロシアソーサレス」はパイプオルガンを主旋律とした、シリーズの楽曲でも珍しい曲調のBGMです。
ドロシアというキャラクターが持つ美しさ・荘厳さ・妖しさ・不気味さなどが、
混然一体となった印象的な音楽になっています。
私は実は『タッチ!カービィ』はプレイしていないのですが、YouTubeにUPされていた、
この「ドロシアソーサレス」のBGMだけは何度も何度も聴いていました。
・・・今考えると、「買えよ!」って怒られても文句は言えないですね。
9.スカイタワー
シリーズの大きな転換点となった、『星のカービィ Wii』を代表する一曲。
レベル5「ナッツヌーン」のステージ2とステージ4の神殿内で使用されていますが、
背景の美しさも相まって、ステージ曲の中でも屈指の人気を誇ります。
“カービィらしさ”を凝縮したような、軽快なピアノのイントロから始まる爽やかな楽曲です。
『星のカービィ Wii』は『星のカービィ 64』以来となる、
11年振りに据え置き用のゲームソフトとして発売された作品です。
このソフトの開発が成功しなければ、今日まで「カービィ」というコンテンツが続くことは、
・・・恐らくなかったことでしょう。
そういう意味でも、ファンにとっては非常に大事な作品でした。
「誰かがやらねばカービィが途絶えてしまう」という気持ちで、
シリーズのディレクターを担当してくださった熊崎信也さん。
また、初代からずっと開発を続けてくれたハル研究所の関係者の方々には、頭が上がらないですね。
カービィマニアとか言われることもありますが、開発者の皆さん以上のシリーズファンはいないと思います。
10.CROWNED
『星のカービィ Wii』のラスボス:マホロアとの最終決戦で流れるBGMにして、
本作の集大成ともいうべき曲。
過去に登場した様々な音楽のフレーズが用いられているのが特徴で、
以降、『星のカービィ スターアライズ』に至るまで、
メドレー形式のラストバトル用BGMは踏襲されることになりました。
『星のカービィ Wii』が発売された当時、カービィの新作をやろうかどうか迷っていましたが、
この曲を聴いて購入を決意しました。
これまでのシリーズにおけるラストバトル曲を、遥かに上回る程のクライマックス感漂う壮大なBGMです。
前座のシューティング戦で流れるBGM:「飛べ!星のカービィ(アニメ最終回のサブタイトルと同じ)」から始まる、
シリーズのラスボスの“お約束”を詰め込んだ「マホロア」との戦闘は、まさしく歴代シリーズの集大成でした。
マホロアについて
マホロアは非常に多彩で派手な技を扱うので、当時は「最強ボス」というイメージがありましたが、
後発の作品でどんどんボスの強さがインフレしていったので、相対的にはそこまでの強さのボスではなくなりました。
とはいえ、OPから登場し、カービィの新しい友達のように振る舞っていたにも関わらず、
自身の目的を果たした瞬間に「ゼンブ教えてヤルヨ」と、
平然と裏切りの告白をするマホロアの姿は、プレイヤーに強烈なインパクトを与えました。
※実は、ゲームのパッケージにマホロアの姿が一切映っていないという、地味な伏線が存在する。
ゲーム開始時点からカービィを欺き、利用していたマホロアの末路は、
「盗んで手に入れた力に飲まれ、異形の怪物に成り果てた後、カービィの名前を叫びながら消滅」
ーという、まさに“因果応報”というべきものでした。
しかし、コイツもマルク同様、後々の作品では当たり前のように“味方”として登場しています。
やったことを考えると、マルク以上にタチが悪いのですが、メインキャラクター並みに出番が多いです。
まぁ、なんだかんだで愛されているというか、
ファンの間でも「憎めないヤツ」というのが共通認識になっていると思います。
カービィサイドからすれば、「裏切られてもボコせばいい」というスタンスなので。
11.狂花水月
『星のカービィ Wii』の次作となった『星のカービィ トリプルデラックス』のラスボス戦で流れるBGM。
前作のラスボス曲「CROWNED」があまりに圧倒的だったので、
「これを上回る曲を作るのは、流石に難しいだろうな・・・」
ーというファンの不安を、全くの杞憂に終わらせた、名曲中の名曲。
儚い幻という意味を表す「鏡花水月」と掛けた曲名になっており、
ゲームのストーリーを考えると“これ以上は無い”と思わされる曲名。
曲名、演出のシンクロ効果と、最終戦の決着パートで流れる「この星をかけた魂の戦い」の人気も合わさり、
今もなお評価の高い楽曲。
シリーズを通して一番幻想的で美しく、切なさと悲壮感のあるラストバトルBGM。
寂しげなピアノのイントロから始まり、一度ブレイクした後に少しずつ疾走感を増して行き、
本作のメインテーマのアレンジとなっているサビに突入する。
通常ボスBGMのアレンジ曲になっており、そういう意味でも珍しい構成。
ちなみに、『星のカービィ トリプルデラックス』のラスボスの声優は、カービィと同じ大本眞基子さん。
中の人的には、同一人物がラストバトルを繰り広げていることになります。
12.キャンディコンストレイション
『星のカービィ 鏡の大迷宮』のステージ9:キャンディコンストレイション(宇宙ステージ)で流れるBGM。
知名度的にはそこまで有名ではなく、正直いって個人的な思い出補正。
でも、プレイした方にはきっと分かってもらえると思います。
本作はその名の通り、ステージ構成が巨大な「迷宮」になっています。
1つステージをクリアすれば、自動的に次のステージへ・・・というシステムではありません。
プレイヤーは平原・洞窟・海・火山・雪の宮殿といった各フィールドを冒険し、
それぞれのボスが待ち受ける“入り口”を探し出す必要があります。
当時小学生だった私は、最後の宇宙ステージの入り口だけがどうしても見つけられず、1ヶ月くらい迷宮を彷徨いました。
今と違って、ネットやYouTubeを見ればすぐに攻略情報が見つかるというものではありませんでしたから。
懸命な捜索の末、やっと隠された宇宙ステージに到達できたときは、めちゃくちゃ嬉しかったです。
オーケストラコンサートで演奏された「鏡の大迷宮 & 参上!ドロッチェ団メドレー 」で、
この曲が流れたときは、選曲を担当してくださった熊崎ディレクターに「本当にありがとう」と思いました。
13.VS.スタードリーム
『星のカービィ ロボボプラネット』のラストボス:「星の夢」の第一形態の戦闘BGM。
出オチ戦艦ハルバードをコピーし、宇宙空間で繰り広げられる、歴代でも屈指のスケールとなるラストバトル。
ロボボプラネットを代表する音楽に加え、「戦艦ハルバード:艦内」、「GREEN GREENS」という、
豪華4曲を組み合わせたアレンジとなっている。
「CROWNED」や「狂花水月」とは違った、勇壮的なメロディだが、
どことなく寂寥感も感じられるBGMであり、こちらも非常に評価が高い。
第二形態「主のいないインテルメッツオ」、第三形態「回歴する追憶の数え唄」も、それぞれの場面に調和した名曲。
戦艦ハルバードをプレイヤーが操作できることや、「星の夢」の驚愕の正体など、
スーパーデラックスのファンには是非遊んでもらいたい一作。
シリーズ恒例となるボスラッシュモードは、本作で更に難易度が上がり、
初見クリアは無理じゃないかという域に達している。
ハートレス・ティアーズとか考えたヤツ出てこい。
14.三叉一閃の巫の熱情
シリーズ集大成となった『星のカービィ スターアライズ』のモードの一つ、
「アナザーディメンションヒーローズ」のラストバトルBGM。
配信前に流れたPVでは、シリーズ全体を通しても、明るくて熱い曲調だった為、
ラストバトルで流れることに驚いたファンも多い。
どう聴いても主人公であるカービィ側の曲で、いわゆる「負ける気がしない」BGM。
ラスボスに止めを刺す演出として、ゲームを盛り上げる為の明るい曲のように思えますが・・・。
このラストバトルは、シリーズでも屈指の難易度を誇ります。めちゃくちゃ強いです。
カービィを紹介するYouTuberのランキング動画でも、本編に登場するボスの強さとしては「第3位」にノミネートされるほど。
参考:強すぎる!?カービィのトラウマ級ボスランキングTOP10!!!【星のカービィ】
Switchが処理落ちを起こすほどの激しい弾幕攻撃。
連携による圧倒的なコンビネーション。
こちらがいくら攻撃しても笑えるほどに減らない体力。
『星のカービィ スターアライズ』はシリーズでもかなり簡単な方のゲームでしたが、
アップデートで追加された「アナザーディメンションヒーローズ」によって、大きく評価が覆されました。
ボスの強さも相まって、印象的なBGMとなりました。
15.組曲:星羅征く旅人
『星のカービィ スターアライズ』のラストボスである「破神エンデ・ニル」とのバトルで流れるBGM。
星のカービィシリーズの集大成である『スターアライズ』のトリを飾るのにふさわしい超大作の曲。
「組曲」という名の通り、ニルの形態変化に合わせてシームレスで音楽が切り替わっていくのが特徴で、
こういう構成をしているBGMは他にありません。
「星羅征く旅人」は全体で5章から成ります。
第一楽章:星砕きの戯れ
第二楽章:胚子の器
第三楽章:哀と渾天の翼
第四楽章:生誕の希望
最終楽章:煌めき星
・・・カービィの曲?と疑いたくなるような曲名ですが、公式名称です。
曲の流れ:
第一楽章は、敵幹部戦の戦闘BGM「Prayer song to God」のオーケストラアレンジ。
第二楽章は、全体的に静かで不安感を煽る曲で、間奏曲の役割。
第三楽章は、第一楽章からバイオリンの音色がパイプオルガンに変わっており、より荘厳な音色に。
第四楽章は、いきなりテンポが速くなり「グリーングリーンズ」と「Prayer song to God」のロックアレンジという、
前三曲とは打って変わって非常に熱い曲になっています。
しかし、ここまでであれば、個人的には「CROWNED」や「狂花水月」の方が好きだったなぁ〜と思ってしまいました。
『星のカービィ スターアライズ』は、これまでの作品に比べるとラストバトルBGMのインパクトに欠けるな、と。
最終楽章の公開
そして、公式から最終アップデートが実装され、最後のボスラッシュモードが解禁されたことで、
遂に「組曲:星羅征く旅人」は完成します。
最後の最後のラストバトル、「星誕ニル」との戦いで、最終楽章がはじめて使用されます。
最初は第四楽章がそのまま流れ、曲が一巡するといきなり主旋律がピアノに変化し、
重く切なく、静かな旋律が響き渡るラストバトルは、
シリーズの完結作といっても信じてしまう程に、圧倒的なものでした。
そして、曲は次第にゲームボーイの音源となり、終盤になると初代「グリーングリーンズ」が流れるという・・・
極めて控えめに言って、エモエモのエモです。
何言っているのか分からないと思いますが、ゲーム音楽聴いて泣きそうになったのは初めてでした。
長くシリーズをプレイしてきた人ほど心を揺さぶられる、圧巻のBGMでした。
最後に・・・
今回は私のカービィBGMに対する愛を語る回でしたが、楽しんでいただけましたでしょうか?
ぶっちゃけ「キモい」と思われていると思いますが、私は満足です。
記事で書いた通り、カービィシリーズは過去作のアレンジBGMが多いので、
ファンほど楽しめるようになっています。
そういったファンサービスがしっかりあるというところが、
長く続いているコンテンツの理由なんだろうなと思います。
それでは、次回の記事でお会いしましょう。
参考
※アーカイブ配信の公開期間:2022年8月11日から2022年8月31日18:00まで