【書評】自分の為ではなく、他人の為の身だしなみ。
清潔感を意識せよ!
今回は、現役のフリーランス美容師であり、メンズコスメブランド「RETØUCH」を展開する経営者。
男性向けにファッションやメンズコスメ、オーラルケア、コミュニケーション方法などを情報発信し、
現在チャンネル登録者数:約20万人のYouTuberでもある「宮永えいと」さんの書かれた書籍、
『大人男子の「超」清潔感ハック』を解説させていただきます。
モテたい男子諸君よ、今回の記事は必見だぜ。
著者について
今でこそ「カリスマ」、「売れっ子」と呼ばれるまでになった宮永さんですが、「学生時代は人に見られることが大嫌いだった」と語ります。
小学生の頃に“トゥレット症”という精神疾患を抱えており、それが原因で周囲から奇異の目で見られることが多く、
宮永さんにとって非常に大きなコンプレックスになっていました。
そんな宮永さんの転機となったのは、「ここで人生を変えたい」と勇気を出して参加した、インターネットの「ファッションオフ会」でした。
ファッションチェックの掲示板で演じていた「理想の自分」をリアルでも装うことで、徐々に自身の病気も克服できたそう。
その経験から、宮永さんはこんな考えを持つようになり、美容師の仕事を通して明確に確信します。
「こうなりたい」と思って創造した見た目に、心は追従してきてくれる。
見た目と心は繋がっている。
「身だしなみ」を整えれば、人生は変わる。
参照記事はこちら!
原因不明の病気を克服。人気YouTuberが28歳で独立するまで
清潔感は全ての土台
見た目を変える、身だしなみを整える。
それは、言い換えるなら「清潔感」を意識することです。
「全ての大人男子の清潔感をつくるお手伝いをする」ことを自分の使命とした宮永さんは、
メンズヘア・スキンケア・ファッション・メイクについて発信していくようになります。
「清潔感なんて、大抵の人は問題ないでしょ。」
そう思われているのであれば、かなり要注意。“清潔感”というものを甘く見過ぎです。
あまり観察力の無い私でさえ、「この人、ちょっと不潔だな・・・」と感じることは日常生活で多々あります。
ただ、気を遣って言わないだけです。
そして、「面と向かって指摘されない」ことで、年齢を重ねるにつれて「見た目を気にしない人」が増加していく傾向にあります。
役職が上がり、仕事や家族のことで忙しくなるにつれて、自分の身なりに対する優先度が下がっていくのです。
30代がそう遠い未来ではなくなってきた私も、「オシャレに掛ける情熱や行動量が減ってきたな・・・」と感じます。
ただ、言い換えるならこれは“チャンス”でもあります。
周囲の人間が見た目を気にしなくなる環境であれば、「清潔感を保つ」ことが出来ていれば、
ライバルとの差別化に繋がります。
プライベートだけでなくビジネスにおいても、自分にとっての武器になることでしょう。
超ロングセラーとなった自己啓発小説『夢をかなえるゾウ』でも、最初に教えられる教訓は「靴を磨くこと」です。
では、「身だしなみを整える」ために、本書の最重要ポイントを最初に書きます。
ココがポイント
カッコいい身だしなみなんて目指すな。
大人男子の身だしなみ。
宮永さんが試行錯誤した結果、20代前半の見た目の捉え方とアラサー、もう大人になった人の見た目の捉え方は全く異なるということが分かりました。
そして、導き出した答えは「もうカッコよくなくていい」というものです。
簡単に説明すると、
「自己満足アイテムでファッションするのではなく、相手に合わせて見た目を整えろ」ということです。
決して、ダサい格好でも構わないという意味ではありません。
自分の好きなブランドや、流行りの服を集めたり、それらを趣味で着たりする分には問題ありません。
しかし、似合いもしない服を着ている人と一緒に過ごしたいな〜なんて、相手は考えるでしょうか?
高級なブランド服、腕時計といったアイテムを身につけるよりも先に、私たちはやるべきことがあります。
- 服がヨレヨレになっていないか。サイズ感は合っているか。
- 髭の剃り残しがないか。
- 髪型はおかしくないか。
こういった清潔感のある見た目の方が、異性からも同性からも好印象です。
クタクタになったシャツに腕を通していないでしょうか?
寝不足で隈の出来た顔のまま、出勤していないでしょうか?
もし、人から「疲れていませんか?」と言われることがあれば、自分の生活を一度振り返ってみるべきです。
「メラビアンの法則」といって、第一印象の9割は視覚情報(見た目)と聴覚情報(声)に影響されると言われます。
清潔感を保ち、身だしなみを整え続ける習慣が手に入れば、自分を愛し、自信を持った人生が手に入ります。
ここから、大人の身だしなみを手に入れる為に必要な、3つのポイントを解説します。
3つのポイント
1.身だしなみチェックリスト
2.ヘアスタイル
3.ファッション
1.身だしなみチェックリスト:
さて、ここからは清潔感を保つために必要な項目を確認していきます。全部で6項目です。
あなたはどれだけ意識できているでしょうか?
①.臭い
こんなクソ暑い時期は、特に臭いに気をつかうべきです。
汗をかくのは生理現象だから仕方ないので、対策をしましょう。
やるべきことは、
- 汗をかいたら汗拭きシートで体を拭く。
- 大量に汗をかいた場合は着替えを持っていく。
とにかく、汗をかいたまま放置しないというのが重要です。
あと、最悪にキツい臭いだと思っているのは「足の臭い」です。
私は、つい最近まで職場の隣にいた方の足の臭いが酷く、めちゃくちゃストレスに感じていました。
席の移動を申し出たくらいです。
もちろん、他人事ではなく自分自身も悪臭を発さないように、足用石鹸を使うようにしています。
参照リンクはこちら!
グラフィコ フットメジ薬用足用角質クリアハーブ石けん爽快ミント
他に本でオススメされていた対策は、
朝のシャワー、生乾きにならないように乾燥機付き洗濯機を使う等。
これらは実践することが難しい方もいると思うので、「できれば」というレベルで捉えていい話だと思っています。
ただ、汗・足の臭い対策だけはマジでお願いします。
②.毛の処理
毎朝、ヒゲは剃りましょう。あるいは、整えましょう。
日本人は大抵の方が童顔なので、ヒゲは不要と言い切ってもいいと思います。
ただし、「大人っぽいアクセント」という意味で生やすのは、お洒落としてアリです。
著者の宮永さんも、30代になってからはヒゲをファッションアイテムとして利用しているとのことでした。
まあ、大抵の方は「そんなのめんどくせぇ」と思うので、剃ればいいんだよ。
そして、プラスアルファとして推奨されていたのが、「ヒゲを剃った後は化粧水で保湿する」ことです。
刃物で肌をジョリジョリやる訳なので、そのダメージを防ぐ為です。ニキビ予防にもなります。
究極は、脱毛サロンに行くことです。
私も早いところやりたいなあ・・・とは思っているのですが、出来ていないのが現状です。
痛いのヤダもん。
③.爪
深爪になる勢いで切りましょう。「ちょっと伸びたかな」というタイミングで切りましょう。
男性でネイルアートをやる方なんて、極々少数でしょうから。伸ばす意味がありません。
学生時代は爪が伸びている先輩・同級生を見ても「長いな〜」という程度にしか思っていなかったのですが、社会人になってからは見る目が変わりました。
単純に不潔です。その場で切り落としてやりたいくらいです。
爪が伸びていると、埃やゴミが詰まり、汚れて見えます。そして、靴と同様に末端部分なので目立ちます。
うっかり切り忘れているケースがほとんどだと思うので、爪切りは職場に常備して良いアイテムかもしれません。
④.靴
靴の汚れはとても目立ちます。その上、汚れやすいアイテムのトップクラスなのがタチが悪い。
対策としては、毎日同じ靴を履かないこと。2〜3足をローテーションしましょう。
そして、週末に必ず履いた靴をメンテする時間をつくること。
靴のメンテなんて面倒で、私も正直出来ていないことがありましたが、ラジオを聴きながら家事をするようになってからは、あまり苦ではなくなりました。
強制は出来ませんが、「どうしても家事やりたくねぇ」という方に、ラジオはオススメです。
YouTubeの違法アップロードではなく、radikoで聴きましょう。
あと、靴に限らずですが、ボロボロになったものは思い切って買い替えましょう。
靴は、しっかりメンテナンスすれば、良いものだと5年以上は戦えるアイテムです。
とはいえ、限界はあるので、「もう無理かも・・・」と感じたら買い換えどきです。経済を回していきましょう。
⑤.唇
個人的には、一番気にしていなかったポイントでした。
唇のガサつき、乾燥の対策です。今はマスクを着けている事がほとんどなので、多くの方が気を配っていない部分だと思います。
唇が荒れていると、やっぱり印象が良くないです。夏とか冬とか関係なく、年中リップは使用するべきです。
食後、歯磨きすることと同じ意識で、リップを使う習慣をつけましょう。
濡れたまま放置して良いものはないです。
⑥.肌
ここは、特に力を入れて解説されておりました。
スキンケアで使用すべきアイテムを最初に紹介します。
- 洗顔料(肌質にあったもの)
- 化粧水
- 乳液(皮脂分泌が激しい鼻・額には使わなくても良い)
- 美容液(※使わなくても可)
- 日焼け止め(マスト中のマスト)
この中で、美容液は補足で使うアイテムです。私は使いません。
ただ、乳液は使っていなかったので、本書を読んでから使うようになりました。
スキンケアのタイミングは「朝と夜」の2回とのことでした。
私は夜しかやっていなかったので、そこは反省ポイントでした。
ぶっちゃけ面倒で、朝の時間では出来ていませんが、極力やるようにはしています。
そして、何気に重要なポイントなのが、タオルは清潔なものを使用することです。
洗濯物を増やしたくない気持ちはとても分かりますが、昨晩使用したタオルで顔は拭かないように!
特に使うべきなのは、日焼け止めです。紫外線は肌に深刻なダメージを与え、老化の原因になります。
今の時期は特に、UVカットの長袖、メガネ・サングラスも使うようにしています。
ただし、これも唇に対するリップと同様に、年中使うべきアイテムです。
私もできていませんでしたが、日焼け止めは季節問わず使いましょう。
そして、個人的に最も大きな肌の悩み、「ニキビ予防」についても本書で紹介されていました。
私も体質的に非常にニキビが出来やすい方なので、学生時代から悩んでおりました。
アク●スのCMに出演されている芸能人に、
「お前らの人生で一度でもニキビに悩んだことあんのか?」と、八つ当たりしていたレベルです。
一番は皮膚科に通うことだと思っていますが、中々時間も取れないので社会人には難しい。
私生活が忙しかったら、どうしても肌は荒れてしまいます。
そこで、私が最もオススメ出来る方法は“隠す”ことです。
チート級のコスメアイテム、「BBクリーム」を使いましょう。これは本当に便利です。
「BBクリーム」とは、”Blemish(傷)Balm(軟膏)”の略称で、肌の色ムラや凸凹を隠すアイテムのこと。
1本で、化粧下地・ファンデーション・コンシーラー・日焼け止めの役割を持っています。
メンズBBクリームの効果:
・クマやヒゲなどの色ムラをカバーする
・毛穴やニキビ跡などの凸凹を整える
・紫外線カットやスキンケア効果も期待できる
引用:メンズBBクリームおすすめランキング|バレにくい人気の10選を徹底比較 CUSTOM LIFEより
宮永さんが提案していたことで共感したのが、「コスメはカッコいいものを使う」ということです。
シャネルとか、そんなに高いものでなくとも、コスメ用品はお洒落なものが多いです。
自分が持っていて“アガる”アイテムを使えば、面倒なスキンケアも楽しくできます。
私は、某美容系YouTuberが紹介していた商品を愛用しています。
一応、下記にリンクを貼っておきます。
◎私が使っているもの:
日焼け止め:HMENZ メンズ 日焼け止め
BBクリーム:メンズベーシック BBクリーム
ちなみに、化粧水とか乳液は無印で買っています。そこはそんなに拘りがないというか、持ち歩いて使うものでもないので。
2.ヘアスタイル
著者の宮永さん曰く、「年齢に応じて髪型を変えなさい」ということでした。
確かに、ヘアスタイルは見た目の印象を変える手段として、最も効果的です。
ファッションも人生も“変化”がなければ、澱み、停滞していくものです。
宮永さんは、「どんな人でも、似合わない髪型というものは存在しない」とまで言い切っています。
髪型を考えるときに一番重要なことは、“イメージモデル”を設定すること。
好きな俳優、タレント、YouTuber。現実世界でなくとも、ドラマの“役”でも構いません。
普段、ドラマをよく見ている人であれば、お気に入りのキャラクターは一人くらいはいると思います。
そうやって、“なりたい自分”を思い描いたら、美容室探しです。
今の時代、SNSを使えば理想のヘアスタイリストを見つけることも容易です。
人気の美容師さんは、ほとんどの方がInstagramを利用しているので、上手に使えば良いでしょう。
まぁ、こう書いておいてアレなんですが、私はそんなことやっていません。
似合っているとか、拘りがあるとか、そういった理由があるなら話は別ですが・・・男性の髪型は基本、短い方が好印象です。
実際、私も女性からそう言われたことがあります。
マンガのキャラクターを例に挙げると、『進撃の巨人』の主人公:エレンが分かり易いでしょう。
比較として、少年時代のエレンと青年時代のエレンを並べてみました。
どちらと友達になりたいかと言われたら、そりゃ少年時代のエレンですよね。
「あの頃の輝きはどこへ行っちまったんだ・・・」と、読者としては悲しい気持ちになりますが、
『進撃の巨人』は“世界は残酷”というテーマでずーっと突き進んでいく物語なので、仕方がないともいえます。
ネタバレ防止の為に詳細は伏せますが、エレンは最終的にもっととんでもない姿に成り果ててしまいます。
ちょっと話が脱線しましたが、要するに言いたかったことは、安易に髪を伸ばすのは止めましょうということです。
髪は短い方が清潔感があります。シャンプーも楽だし、良いことづくめです。
『SLAM DUNK』のミッチーも、髪を切った後から人気が爆発し、不良仲間の鉄男からも「その方が似合ってるよ、お前は」と言われましたよね。
あそこ、隠れた名場面ですよね。
髪をある程度伸ばすのであれば、アップスタイルに変えることをオススメします。
私も、人に会うときは前髪を上げるようにしています。
そうでないときは手を抜いて、ボサボサの状態でオフを過ごしているので、定期的に人に会うことはやっぱり大事ですね。
3.ファッション
先述した通り、大人男子の身だしなみは、他人の為にするもの。
基準としては、人の為:80%、自分の為:20%くらいの感覚です。
自分が好きだからといって、“まどマギ”とかのキャラTシャツをデートに着ていくなんて、以ての外。
引用:https://10th.madoka-magica.com/madokaten/goods/
「洋服の着こなし方なんて分からないよ〜」という方も、ご安心ください。
今の時代、ファッション情報を発信するYouTuber、ブロガー、Instagramは山ほどあります。
有名どころだと、やっぱりMBさんでしょうか。
参照リンクはこちら!
おしゃれを論理的に教えるサイト:KNOWER MAG
もう、面倒くさい人はとにかく「無地のTシャツ+セットアップ」の組み合わせで間違いありません。
私も、基本スタイルは白のTシャツにカジュアルジャケットです。もう何年もこのスタイルです。
流石に飽きるんじゃないか?と思われるかも知れませんが、確かに、多少は飽きます。
とはいっても、普段着ないような服を思い切って買ってみても、それに合わせる服が無いんですよ。
服は、買えば買うだけ足りなくなる、魔性の道具です。
著者の宮永さんがオススメしていたのは、
「長持ちする品は高級品、消耗品は安価なもので、メリハリをつける」というものでした。
例えば、靴を良いもの(革靴)にしてやると、トップスがユニクロのTシャツでも高級品に見えてきます。
というか、何万円もするTシャツとか怖くて着れないので、私には無理です。
高級な服が長持ちするだろうと思ったら大間違い。高級な細い糸で編んだ服は、むしろ脆いのです。
鉄則としては、やっぱりサイズ感を守ること。
ユニクロ、GUなどの量販店でも、ジャストフィットの長さに補正してくれるサービスがあります。
また、同じ商品でも、シーズン毎に丈の長さが微妙に調整されていたりするので、
定期的に買い直しているのであれば、“トレンド”とかはそこまで意識しなくても良いと思います。
補足:店員さんに話しかけられるときの対処法
洋服を買いに行くと、店員さんに話しかけられますよね。
そこに苦手意識を感じている方も多いと思います。
宮永さんが述べていたアドバイスとして、「買いたい商品のイメージを持っておく」というものがありました。
要するに、目的を持っていない買い物をしているから、話しかけられたときに困るのです。
自分の中で「こういうアイテムを探している」というビジョンがあるなら、店員さんは非常に心強い存在です。
その為に、働いている人たちなのですから。
ちなみに、私は買うアイテムがハッキリとイメージ出来ていても、店員さんに話しかけられるのが苦手です。
そういう人はもう、オンラインショッピングで済ませましょう。
統括
今回は、清潔感を意識した身だしなみに関する本の紹介でした。
清潔感は、モテる為に必要なこととして、基本中の基本です。
まずは土台をしっかりしましょう。
いよいよ私も27になり、結婚とかを意識するような年齢です・・・。
紹介した作品