【雑談】レビューなんて何の役にも立たない。観察眼を磨く方法論。

2020年9月21日

 

【コラム】自分が思ったことが全てという話。


 

ネットの評価に対して思うこと。

今回は「レビューなんて何の役にも立たない」という記事を書きます。

皆さんは、Amazonとかでモノを買うときに、レビューを見てから買いますか?

 

先に言っておくと、私は買うもの全てに当てはまる訳ではありませんが、結構レビューを見るタイプの人間です。

特に書籍とか、漫画はそうですね。

ネットのレビューを読んで、明らかに「地雷」なものを回避してきているので、私にとっては凄くありがたいものです。

 

つまり、今回の記事タイトルはどう考えても嘘っぱちです。

本当にありがとうございました。

 

-END-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伝えたいこと

冗談はこの位にして、私が今回の記事で伝えたいことは、他人の評価なんてアテにするなということです。

 

・・・でも、私達はどうしても、他人の評判が気になってしまうものです。

他人が自分をどう思っているかなんて、そんなこと自分でコントロールできるものじゃないのに、いつも振り回されています。

 

大事なことに限って、その判断を他人任せにしてしまったり、周りの目を気にして言いたいことが言えなかったりという経験は、誰にでも少なからずあるのではないでしょうか?

 

それが正しいことか、間違っているかということは、私には決められません。ケースバイケースだと思っています。

 

例えば、上司から気に入ってもらえなければ、その会社での出世は難しいでしょう。

さらに、自分自身を見ているのは自分ではなく、他人です。

人から良く見られたいのであれば、「自分自身がどう思うか」より「他人がどう思うか」という思考で動かなければなりません。

少なくとも組織として、会社で働いている以上、自分さえ良ければそれでいいということは、絶対にないです。

 

それでも、自分の思い・行動には主体的になって欲しいと思います。

自分の気持ちに嘘をつき続けるのは限界がありますし、誰も幸せにならないですからね。

 

SNSが発達した現在では、影響力を持つ人や、強い意見を言う人についつい流されがちです。

私も例外ではなく、「あの人が言うのであれば、そうなのかな」と考えるときがあります。

こういう考えは良くないなと感じていたので、今回の記事を書きました。

 

今回私が言いたい内容は、以前紹介したこちらの本と似たようなことです。めちゃくちゃ面白い本なので、是非読んで下さい。

【要約】美術革命!『13歳からのアート思考』 アートって何なの?からの解放。

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大事なのは、自分の感覚

そういう訳で、記事のタイトルの話に戻ります。

今は本当にインターネットが発達しているので、いろんな人が毎日いろんな意見を言っています。それらを私達は日々自分の中に取り入れているわけです。

そうやって、様々な価値観や学びを自分の中に取り入れるのは、生きていく上でとても大切なことです。

 

しかし、他人の言ったことを盲目的に信じ込んだり、あたかも自分のものとして振る舞うのは良くないですね。

インプットしたことを自分の中で咀嚼し、理解した上で発言するのはいいんです。そうしないと、とてもアウトプットなんてできないですからね。

 

このブログだってそうです。私がゼロベースで考えて構成し、1から10まで完全オリジナルという記事は存在しません。

本だったり動画だったり、自分が学んできたことのエッセンスが盛り込まれています。

 

What? ではなくWhy? を問う

大事なのは、他人が言っていることをそのまま自分の意見にするのではなく、まずは好奇心をもって疑ってみること。

「何故こうなるのだろう?」
「何故この手順を踏むのだろう?」

という風に、自分で考える必要があります。その思考が不十分なもので、間違っていても良いんです。

 

“自分ごととして捉える”というプロセスを踏むことが大切です。

何故なら、自発的に考えて身につけたものは、そう簡単には忘れないからです。

 

具体的にいうと、その事象について、自分の言葉で完全に解説できたときに、初めて「理解した」といえます。

単に結論だけ覚えても、そんなことに大した価値はありません。

相手に反対意見を言われても、説得できるだけのロジックを組み立てていることが理想です。

 

・・・と、偉そうに書きましたが、今の私は、全然そんなレベルに達していません。

相手に自分の意見を伝えて、納得してもらうって滅茶苦茶難しいですからね。

そこに万能の方法なんて存在しないと思います。あったら、誰も苦労しません。

 

「分かる」と「できる」

学校の勉強なんかでも、試験直前に公式だけを暗記する人とかいましたけど、それで問題が解けるようになれるわけありませんよね。

「分かる」と「できる」の間には、大きな、とてつもなく大きな差があります

「できる」ようになるためには、自分の手を動かして、どうすればできるようになるのかを考える。

できるところまで課題を分割して、一つ一つクリアしていくしかありません。だから、スキルの習得には時間がかかるのです。

 

そんなことは分かっているけど、私達は「言われたことだけを言われた通りにやる」ということを、日常的にやってしまいがちです。

私も、忙しさを理由に“何のためにやっているのか”という意味を理解しないまま、仕事に取り組んでいることがありました。

後でしっぺ返しを食らうのは自分だと分かっているのに、いつの間にか思考停止して、与えられた指示のみをこなすことだけ考えてしまいます。

 

そうなってしまう理由は明白で、

  • 自分の考えで物事を進めようとしても、結局は上司にダメ出しされてしまうから。
  • あるいは最初から、自分の考えに自信が持てないから。

そういったことの積み重ねで、段々と他人の言うことに従うようになるのでしょう。

 

何故?と疑問を持って問いかけても、周りにいる人も答えられないというケースもあります。

最近の仕事中はこういったことが本当に多くて、自分の仕事の意味を深堀りして考えるということが、なくなってしまっていました。

 

 

他人の言うことに従うのは楽

 

結局、私達が自分で判断して物事を考えなくなるのは、人が出した解法をなぞる方が楽だからです。

“車輪の再発明はするな”という有名な言葉があるように、既存のものを一からつくり直す必要はありません。

仕事を効率よく進めるためには、前例がないかを先に探すことは大事です。

 

ただし、前例を使うのであれば、その内容は自分で理解すべきです。どういう背景があって、どういう理由で採用されたのか、考える努力は必要です。

だって、分からないことを使って問題解決しても、つまらないじゃないですか。

 

最近読んだ本に、

「つまらない仕事というのは楽な仕事である。何故なら大して努力しなくてもそこそこのお金がもらえるから」

という言葉が書かれていました。私もその通りだと思います。

自分にしかできない仕事、自分なりの創意工夫をとりいれることができて、結果を出すことができる仕事。

そういったものにこそ、本当の価値があると私は考えます。

 

私は日々、上司からダメ出しを受けるような会社員です。

自分なりに

「こうした方が良くないか?」

「ここにそんなに時間をかける必要があるのか?」

・・・と考えて仕事に取り組んでいるのですが、中々認めてもらえるようにはなっておりません。

 

そういったことが続くと、「もう全部あなたの言うとおりにするからいいよ!」と言いたくなる気持ちになりますが、そんな意識では成長しませんよね。

今は上司をギャフンと言わせてやるぜ!ということを目標にして、仕事に取り組んでいます。

少々、目線が低い目標ですが、分相応でいいじゃないかと自分では思っています。そして、いつか「世界最高レベルの仕事をした」と胸を張って言いたいですね。

 

 

世界的に高評価を受けていても・・・

レビューについてはもう一つ、話しておきたいことがあります。それは、自分の思っていることと、他人が思っていることは全然違うということです。

これを実感したエピソードがありますので、個人的な話になりますが、お付き合いください。

 

アンダーテールをプレイした話

皆さんは『UNDERTALE』というゲームをご存知でしょうか?

内容を説明するのが面倒くさいので、あらすじをコピペします。

世界中で大ヒットしたインディーロールプレイングゲーム
『UNDERTALE』が、ついにNintendo Switchに登場!
ヘンテコだけど心温まる地底の世界には、
キケンなモンスターたちがいっぱい。
スケルトンとデートしたり、ロボットとダンスしたり、
半魚人の女の子とお料理したり…???
…もちろん、問答無用で全員退治してもOK。
キミの“ケツイ"が、未来を決める…!

出典:amazon HPより一部抜粋

地下世界に落ちた主人公が、地上へ帰還することを目的としたRPGです。

地下世界で冒険していると、様々なモンスターが襲ってきます。そのモンスター達と戦うこともできるし、見逃すこともできる。

最後まで一切レベリングせずに、ゲームクリアすることが可能なシナリオです。

 

その独特なゲームシステムと、意外性のあるシナリオ、作中に仕掛けられている“トリック”が話題を呼び、売上は100万本以上を記録。

海外・国内のゲーム大賞にノミネートされた作品です。

 

こういう紹介を見ると、

「面白そう」

「価格も手頃だしやってみようかな」

という気持ちになったでしょう。私もそうです。で、実際に買ってやってみました。

 

感想を言います、クソ面白くなかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このゲームはマルチエンディング方式(プレイヤーの行動次第で結末が変わる)のゲームになっており、

3周はしないとゲームの全体像が分からないシナリオになっているのですが、我慢して我慢して、2周目の途中で投げ出しました。

 

つまらないと感じた理由

つまらない理由を述べても、読んでいて面白くないと思うので、あまり長々と書きません。

個人的な感想として、面白くなかったです。『UNDERTALE』は基本的に一本道で、周回プレイする気になれないんですよね。

 

しかし、敵を一切倒さずにクリアしなければ、真のエンディングが見れないようになっています。

そうすると、ただただ敵の攻撃を回避する以外に、やることがないんですよ。

かといってレベルアップしても、覚える技とか全くないので、キャラクターを育成する楽しみもない。

 

要するに、RPGの重要な要素である“戦闘”の楽しさを排除するような構造になっていて、遊んでいる間は「作業」にしか感じられませんでした

 

Amazonのレビューを見ると、あまりに絶賛の声の方が多いので、

「これをつまらないと思う俺がおかしいのか・・・?」

という気持ちになっていました。

 

シナリオが凄く良いらしいのですが、それなら実況プレイを見ていれば十分だと感じてしまうんですよね。

 

こういうことって皆さんも経験あると思います。

知り合いから勧められたけど、自分にはあんまり合わなかった商品とか、いくつかあるでしょう。

大事なのは、実際に試してみるかどうかだと思います。やってみないと、自分にとってどうかということを知りようがないですからね。

 

私が『UNDERTALE』を遊んでいなかったとしたら、人からオススメのゲームを聞かれたときに、世界的に有名になったという理由で『UNDERTALE』を勧めていたかもしれません。

大事なのは、自分がどう感じたか。それが全てです他人がどう思っていたかなんて関係ありません。

 

レビューが高評価だから、皆が良いと言っているから。そんな理由で意思決定するのは止めましょう。

出典:『賭博黙示録カイジ 3巻』

出典:『賭博黙示録カイジ 3巻』

 

ちなみに、これだけ酷評した『UNDERTALE』ですが、BGMはめちゃくちゃ良いので、サントラは毎日聴いています。

 

まとめ

  • 結論だけ覚えても何も意味がない。
  • 何となくの理解で済ませるのではなく、徹底的に“Why”を追求しましょう。
  • 人から聞いただけでなく、実際にやってみないと、絶対に理解できない。

 

紹介した作品

『UNDERTALE』 公式サイト

私はプレイして面白いとは思わなかったので、商品のリンクは載せません。

 

  • この記事を書いた人

イナ

本業は設計者。29歳。書評とコラムを発信する、当サイトの管理人。気ままに記事を更新します。日課は読書と筋トレ。深夜ラジオとADVゲーム好き。

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