今週読んだ本(2020/08/29)

2020年8月29日

 

【書評】ここ最近で読んだ本を紹介します。


 

今週、というよりここ最近読んだ本の簡易的な紹介をします。基本的に私は、通勤中に読書をします。最近だと、オンラインで土曜の朝に本を読む「朝活読書会」というものに参加しているので、割と読書する時間を決めている感じです。

でも最近の通勤中は、読書といっても漫画ばっかり読んでました。スマホのkindleだと誘惑が多すぎて集中できないですね、やっぱり。電子書籍で読書をちゃんとするなら、kindle paper whiteを使うべきだと思います(こっちには漫画のデータは入れてません)。

今の会社は機密関係の取り扱いが厳しいので、kindle paper whiteを社内に持ち込めないです。上司に正式に申請すればアリかもしれませんが、ちょっと検討します。そこまでやるかな・・・という気もしているのですが、通勤時間って基本的に無駄な時間なので、なるべく有効活用していきたいです。

今回紹介する本は、Amazon prime readingで読めるものです。会員の方は、無料でダウンロード可能です。試しに読んでみて下さい。

 

2冊、簡単に紹介します。

おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 しごとのわ

オススメ度:★★★☆☆

前回のビブリオバトルに参加した際、他の登壇者の方が紹介されていた本です。面白そうだなーと思ったので、読んでみました(prime会員だから無料だし)。

【報告】ビブリオバトルで優勝しました。(2020/8/15)

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あらすじ:「この世には、おカネを手に入れる方法が6つあります」。
平凡な中2男子の「僕」と町一番のお金持ちの少女は、謎の大男が顧問を務めるヘンテコな「そろばん勘定クラブ」に突然放り込まれた――。

 

あらすじには「そろばん勘定クラブ」とありますが、作中に一切そろばんは出てこないです(笑)。元エリート銀行員の先生が、中学生2名に「お金を手に入れる方法」という定義を軸にして課題を与えて、お金・経済の本質に迫っていくというストーリーになっています。その上で、中学生特有の甘酸っぱい話も展開されており、経済小説×青春小説というジャンルの一風変わった作品となっております。

感想としては、素直に面白かったです。青春小説ものとか久しく読んでいなかったので、凄く新鮮な気持ちになりました。全然この本とは関係ないですが、青春小説で私が一番面白かったのは、『2005年のロケットボーイズ』です。久しぶりにそういった本も読みたくなってきましたね。

2005年のロケットボーイズ』

 

この本、表紙を見ると「中学生の男女がワチャワチャ楽しく経済について勉強する本なんだなあ」と思いがちですが、全然違います。ネタバレは避けますが、結構ヘヴィです。ストーリー自体がそこまで重い訳ではありませんが、主人公達の学ぶ内容が、社会の闇に切り込むような構成になっております。

先生役の人の過去が、中々のものなんですよ。これには意表を突かれました。中学生相手に「売春」とか授業のテーマにして話しますからね。現実にこんなこと教えていたら、PTAが黙っていないと思います。『ウシジマくん』の世界に片足突っ込んじゃってますからね。でも、だからこそ面白いんです。

 

この本で提示される「お金を手に入れる方法」は、6つあります。「稼ぐ」とか「もらう」とか。で、それぞれの行為について、中身を深堀して考えさせられます。

  • どの仕事が稼ぐに該当する?
  • 「もらう」というのは、どういう行為なのか?

普段の日常でさり気なく行っているこれらの経済活動を、改めてじっくり考えてみると、知らないことだらけだったんだなと気付かされます。こういうのが、読書の価値ですよね。私も勉強になりました。

ちなみに最後の6つ目は、すぐには明かされません。物語の終盤で提示されます。私も本を読みながら考えていたのですが、この回答には辿り着けなかったですね。皆さんにも是非考えながら、楽しんで読んでほしいです。

 

夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神

オススメ度:★★★☆☆

大ヒットシリーズ『夢をかなえるゾウ』の2作目です。今回はなんと、貧乏神の幸子さんが登場します。更に、お釈迦様まで登場します。

 

あらすじ:脱サラし、お笑い芸人になった西野勤。しかし才能がなく、8年間、売れることなくくすぶっている。そんな彼の元にガネーシャが降臨!「ワシとコンビ組もうや」。ガネーシャとお笑いコンビを組んだ西野は果たして夢をかなえることができるのか? 貧乏神の金無幸子も加わり、「お金」と「幸せ」の真の関係が理解できる、シリーズ第2弾。

 

今回は「お金持ちになれる方法」というテーマが中心となる物語です。まあ、個人的には1作目の方が面白かったですが・・・。

何でしょう、あまり私は「お金持ちになりたい!」と強く思っている訳じゃないんですよ。そりゃ、お金は欲しいですが、「お金がお金が」っていう人って魅力ないじゃないですか。私は割と身近にそういう人がいて、嫌なところを散々見てきているので、お金だけを求める人生はゴメンだなと思っています。

私のお金に関する価値観は、以前のブログにチラッと書きましたが、「人を喜ばせることに使いたい」というのが一番ですね。友人にプレゼントを贈ったりとか、たまに実家に戻ったときに美味しいお酒を持ってきたりとか、そういうことに使うのが楽しいんですよ。

【雑談】一番、自分のテンションが上がるお金の使い方って何だろう?

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でも、この2作目で初登場した貧乏神の幸子さんが語る「貧乏になる人の特徴」は、凄くタメになりました。「うわ、俺やっちゃってるよ」となりました。それは何かというと、

  • 給料の範囲内でしか仕事をしない人
  • 『良い人』:他人から嫌われたくない思いから、自分の欲求を抑えつける人

省略しましたが、この2つはドキリとさせられました。「時給ベース」で仕事を考える人間は、「いかに楽をして給料をもらうか」という発想で仕事をするから、結果的に給料が増えることはない。また、自分の欲求を相手にぶつけられないということは、結局のところ成功することはない、今の生活を続けるということである。

どうでしょうか。「俺やん・・・」ってなりません?

 

私は「時給ベース」で仕事をするという意識は最近、変わりつつあります。でも「120%の力で最高の仕事をしているか」と言われると、まだ甘いんですよね。その甘さを変えるために、ブログの投稿の頻度とか上げていってます。今すぐには無理でも、いつか「最高の仕事をしている」と胸を張って言えるようになる。それが今の私の夢です。

あと、自分の欲求とかも、なるべく人に話すようにします。私は、自分の思ったことを口に出すことが苦手です。ついつい、周りに忖度してしまうんです。この前も、電車内で騒がしかった中年のサラリーマンに、注意することができなかったんですよね。それが私の弱さです。「嫌われる勇気」を持ちましょう

  • この記事を書いた人

イナ

本業は設計者。29歳。書評とコラムを発信する、当サイトの管理人。気ままに記事を更新します。日課は読書と筋トレ。深夜ラジオとADVゲーム好き。

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