原作:TYPE-MOON、開発:LASENGLE、運営:アニプレックス
【感想】ソシャゲやらない人間が、FGOをプレイしてみた結果。
冒頭の挨拶
お久しぶりでございます。本当に、久しぶりにブログを更新します。
最後に新しい記事を上げてから、もう、半年ほど経過してしまいました。
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いつの間にか先日、29歳の誕生日も迎えてしまって、時の流れは早くなる一方です。
来年でもう30か・・・。
何故ここまでブログの更新が止まってしまったかというと、一つはモチベの低下です。
というのも当ブログのアクセス数の上位に来ているのが、
ボーボボの感想とか、信友島の感想とか、ふざけて書いた記事ばかりなんです。
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何でこんなのがアクセスされてるんだ、世の中は一体どうなってるんだと。
いや、読んでもらえることは、とてもありがたいことですが。
もう一つは、とあるソシャゲをプレイし始めてしまったことですね。
帰宅してからの1時間とか、朝起きてからの仕事行くまでの時間とか、ついついプレイしてしまって、
思った以上に時間を溶かしてしまうようになってしまいました・・・。
そんな訳で今回は、スマホのソーシャルゲームである、
『Fate/ Grand order(以下FGO)』をプレイした感想を書いてみます。
今回の記事の流れはこんな感じです。
記事の構成
- プレイしたきっかけ
- FGOとは?
- 感想(良かった点・悪かった点)
- 統括
では、早速はじめていきましょう!
ココに注意
この記事では、FGO第一部ストーリーのネタバレが含まれます!
プレイしたきっかけ。
前提として、私はスマホでできるソシャゲは、あまり好きではありません。
ソシャゲ嫌いー・・・というと、言い過ぎかもしれませんが、
少なくとも私は、スマホゲームをやらない側にいた人間でした。
学生時代でさえ唯一やっていたのが「にゃんこ大戦争」くらいで、
周りにいるほとんどの友達がプレイしていた、「パズドラ」や「モンスト」を一度も遊んだことがないです。
この手のゲームの環境は、当たり前ですが時間やらお金やらを投下した量で決まるし、
“スマホでゲームを遊ぶ”というスタイルそのものに、どうしても慣れなかった部分もありました。
良いとか悪いとかの話ではなく、単純に個人の感覚の違いです。
じゃあなんでFGOをやり始めたかというと、今の彼女がやっていたからです。
女にモテるため、完全に下心100%で始めました。
あと、『Fate/stay night』をプレイし終わり、ちょうどFateシリーズの発売20周年で、
記念イベントをやっていたタイミングでしたので、それを機にプレイすることにしました。
FGOとは?
『Fateシリーズ』でお馴染みのTYPE−MOONが贈る、スマホアプリゲーム。
ソシャゲ界では初とも言える、圧倒的ボリュームで描かれる本格シナリオ。
そこに、Fateシリーズではお馴染みのキャラクターたちの特性を活かした、
オリジナルのコマンドカードバトルを融合させた、RPG。
リリースされたのは、ポケモンGOのちょうど1年前くらいで、今年で9周年を迎えます。
20年以上続く長大なシリーズ作品ということもあり、最も気軽に遊べるという意味では、
現在のユーザーにとって、ダントツでやりやすいFateだと思います。
シリーズを制作している「TYPE-MOON」の作品に登場するほとんどのキャラクターが、
記念コラボやら周年イベントやらでこのFGOに次々と参戦しており、“TYPE-MOONのスマブラ”といってもいいくらいの、
大規模なクロスオーバー作品でもあります。
そして、アプリのアイコンにはFateシリーズの“顔”と言える、初代ヒロインの「セイバー」こと、
アルトリア・ペンドラゴンさんが採用されています。
しかし、FGOのストーリーにおいては、この人はあまり登場しません。
登場しませんが、この人の派生・亜種キャラはめちゃくちゃ出てきます。
こちらのこち亀のコラ画像が非常に分かりやすいですね。
(※この他にもまだまだ登場します。)
FGOのストーリーやらバトルシステムやらを、本格的に語ると長くなりすぎてしまうので、
今回の記事では大幅に省略しますが、簡単にいうと、
「消滅した人類史を守る為、召喚した英雄(サーヴァント)と共に戦う」
・・・というゲームです。
感想
FGOのストーリーは大きく分けて第一部と第二部が存在し、第二部のストーリーは現在も続いている状態です。
今回は、第一部までクリアした感想になります。
本当は、第二部の最新ストーリーまでやり終えてから、感想を書きたかったのですが・・・。
結論:
私がFateシリーズをある程度は履修済みという前提の上ではありますが、素直に面白かったです。
純粋に、ハマれました。ストーリーの質も、世に出ているノベルゲームと比較しても、遜色ないと感じました。
また、登場するキャラクターも魅力的に描かれており、より好きになったサーヴァントが多数います。
良かった点:
◎サーヴァントが強い。
まず、何と言ってもFGOのいいところは、登場するサーヴァントたちが全員強いこと。
これが、本作の魅力を伝えるのに一番よい表現だと思っています。
「Fateにザコはいない」と、Fate/ stay nightを紹介するときにも書いたのですが、
それは、FGOにおいても同じです。
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【紹介】今さら人に聞けない、「Fate」シリーズの解説【入門編】
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サーヴァントはその全員が歴史に名を刻んだ英雄であり、弱いサーヴァントなんて存在しない。
ーというFateの世界観が、しっかりゲーム性に反映されていました。
あくまでソシャゲなので、キャラクターのレアリティによって、性能の差が大きく設計されてはいますが、
低レアのサーヴァントでも、効果的に使えれば非常に刺さる場面が用意されています。
その象徴と言えるのが、一部6章における“難所”として有名なガヴェイン戦。
こちらの全ての攻撃を半減以下にし、3ターンに1回、強力な全体攻撃を放ってくるという、反則級のボス。
最高レアリティである星5のサーヴァントをレベルMAXにしても、対策なしでは勝てません。
そこに刺さるのが、「エウリュアレ」というサーヴァント。
彼女のレアリティは星3クラスと、一般的なランクに位置するのですが、
サーヴァントのクラス(弓)、宝具(必殺技)、スキルの全てがこのガウェインにブッ刺さります。
また、パーティ編成にもコストの上限があり、全員を最高レアのサーヴァント、
最高ランクの装備、という編成は組めないようにできているので、
「低レアのキャラをいかに上手く使うか」がこのゲームの醍醐味だったりします。
とにかく、全てのキャラを育てることに意味がある、というのがソシャゲとして非常に良い要素だと思います。
◎重厚なストーリー
FGOとは何なのかと言われると、“読書”。
そう答える人もいるほど、用意されているストーリーは膨大です。
その証拠として、これまでのFGOのシナリオで最もシナリオが長いとされる、
二部6章の原稿量が、こちらです。
二部全体、ではなく、一つの章のシナリオ量が、これです。
Fateシリーズの原作者である、奈須きのこさんが担当した章らしいのですが、
きのこの筆、ノリすぎやろ・・・。
以前にFateを紹介する際にも「長い」という説明はしていましたが、
FGOも例に漏れず、ちゃんと長いです。
なので、私もまだ二部のストーリーは全然進んでいません。ようやく1章をクリアしたくらいです。
しかし、バトルをクリアする必要はありますが、このストーリーを先に進める為に課金する必要はありません。
これだけのシナリオを、基本的に無料で楽しめるというのは、マジで凄いことですよ。
「ここから先は課金してお楽しみください」というやり方も絶対にできるのに、
それをしないでいてくれるのは、とてもありがたいですね。運営さんに感謝です。
◎無課金でも楽しめる。
そうは言っても、「無課金だと敵が強すぎてクリアできないのでは?」という意見もあると思います。
実際、私もそれが心配だったのですが、一部のストーリーは無課金でクリアできました。
二部はより難しくなっているらしいのですが、ストーリーをクリアするだけなら、
無課金でも攻略は可能な範疇に設定されています。
何せ、既にシナリオを進めているプレイヤーから一体、サポートキャラを借りることができます。
というか、サポートは必ず1体パーティに編成するようになっています。
ガチ勢が育成したサーヴァントの力で、どんどん攻略を進めちゃいましょう。
また、ストーリーを進めていけばガチャに必要な石も貰えて、
充分に貯めれば強いサーヴァントを召喚できます。
私は基本的に無課金で充分に楽しめているので、「課金が必須」ということは全くありません。
強いサーヴァントがいればそれだけで勝てる、というゲームでもありませんしね。
◎推しができる。
無課金でも楽しめる、と書いてしまいましたが、
シナリオで活躍するキャラクターがガチャで出るようになると、やっぱり欲しくなりますね。
男性サーヴァントで好きになったのは、一部6章で重要な役割を担っている「ベディヴィエール」。
Fateの原点である『Fate/stay night』で顔見せ程度にしか登場しなかったキャラを、ガッツリ動かせるのは嬉しかった。
顔見せ程度とはいえ、Fateのヒロイン:セイバーにとって非常に関係のある人物なので、
そういう意味ではFate全体でも重要なキャラだと思っています。
女性サーヴァントで気に入っているのは、1章のストーリーのボスを務めた「ジャンヌ・オルタ」。
FGOの初期から登場して以降、ファン人気の高さから登場頻度も多く、
今や「FGOのメインヒロイン」といってもいいくらいのポジションになっております。
先日実装されたリニューアルで新規収録された、
「マスターちゃん、宝具よ!」のセリフにやられた人は多いことでしょう。
”推し”ができると人生は潤いますが、そうはいっても課金し始めたらキリがなくなってしまうので、
ほどほどにしておきましょう。私も気をつけます。
参考動画:【FGO】知らずに損する前に!ガチャの本当の仕組みや後悔しない引き方10選を徹底解説!
しゃおゆう FGOガチャと性能解説さんのYouTubeチャンネルより引用。
悪かった点:
いいところばかり紹介するのもよくないので、プレイしていて気になった部分にも触れます。
◎バトルが多すぎる。
これはソシャゲあるあるだと思いますが、それにしてもバトルが多すぎですね。
シナリオ中に同じ敵と何回戦わせるんだと。正直、うんざりするレベルでした。
特に、シナリオの途中で「〜すまない、話は後だ。敵襲だ!」でバトルに移行する流れが非常に多い。
もはや公式がネタにしています。
話の途中だがワイバーンだ! (ニコニコ大百科)
FGOが実装された初期の物語には特に多く、これのせいで話が中断されます。めちゃくちゃテンポが悪いです。
バトルをメインでやりたい人でも、何度も何度も何度も同じ敵と戦わされると、流石に飽きますよ・・・。
ドロップアイテムやキャラの絆ポイントを稼ぐという意味はありますが、
シナリオが読みたい!という人にとっては嫌な要素でしょう。
◎6章まで面白くない。
シナリオのクオリティは高いと書きましたが、それも章によってクオリティに差があります。
担当しているライターさんも違うので、好みの問題もあります。
白状すると、個人的に一部のシナリオは、6章に入るまでは面白いと感じませんでした。
物語のプロローグ(序章)は文句なしに面白く、これから始まる壮大な戦いに、ワクワクさせられたのですが・・・。
そこからの1章〜5章は、印象に残った場面があまりないですね。好きな方には申し訳ないですが。
自分がFate好きでなかったとしたら、苦痛にまで感じていたとさえ思います。
シナリオが悪くなくても、その演出があまりにも安っぽいので、冷めてしまう場面もありました。
(例えば、人が切られるシーンで、立ち絵が左右に分かれるだけだったり。)
本家のノベルゲームであるFateが凄すぎるので、それと同じものを期待してしまうと、
「所詮は基本無料のソシャゲか」っていう風に感じてしまいます。
しかし、物語が大きく動き出す6章、7章、そしてラストの流れは、間違いなく面白い。
それは嘘偽りなく、心から言えます。
したがって、FGOは5章までが長いチュートリアル、6章からが本編です。
ゲームの難易度も6章から大きく跳ね上がるので、本当にそう考えてください。
画像は広いものですが、マジでこんな感じです。
◎全部、バーサーカーで良くね?
これはシナリオではなく、ゲーム性の話になります。
FGOはポケモンバトルのように、サーヴァントのクラスに相性があるのですが、
その中でも「バーサーカー」というクラスは、圧倒的な汎用性を誇ります。
簡単にいうと、「全ての相手に効果抜群をつける」というタイプです。
その代わり、自身も全部の攻撃が効果抜群になってしまうのですが・・・。
「バーサーカーに攻撃を全て任せ、サポーター2体で攻撃役のバーサーカーを守る」
この動きが、FGOにおける基本戦術であり、これ以外やらなくていい。
全てのキャラを育てることに意味がある、というのは決して間違いではないのですが、
今のところFGOはバーサーカーゲーです。
育成したサーヴァントたち、特に自分の“推し”を選んで遊ぶのが楽しいのですが、
「でも結局バーサーカーでよくね?」となってしまうのが辛いところかもしれません。
◎ラスボス戦でパートナーが退場する。
このFGOのメインヒロインにして、主人公の相棒ともいえる「マシュ・キリエライト」。
ストーリーを進めるごとに強くなる、特別なサーヴァントが最初からいるのですが、
ラストバトルの直前で、パーティから離脱します。
シナリオの流れを考えると、ちゃんと理由があってのことではあるのですが、
個人的には残念に思いました。
最後の戦いだからこそ、彼女と一緒に戦いたかったユーザーは多かったはずです。
統括
最後に、FGOの第一部で描かれた、各章の感想をざっと書きます。
一部 第1章:邪竜百年戦争 オルレアン
『Fate/ Zero』にて悪行の限りを尽くした、ジル・ド・レェが敵役として登場。
原作を履修済みだったので、遠慮なくボコせて実にスッキリしました。
でも、ジャンヌ・オルタちゃんを生み出したのは本当に良い仕事したな、ジル。
一部 第2章:永続狂気帝国 セプテム
このFGOという物語において、“黒幕”と思われた人物と早くも対決。
そして、あっさり死んでワロタ。
『Fate/ EXTRA』に登場する「ネロ・クラディウス」が大活躍します。
一部 第3章:封鎖終局四海 オケアノス
世は大航海時代ー。 願いを叶える聖杯を求めて、英霊たちは海へと飛び出した!
実在した大海賊、黒ひげが超いいキャラしてる。
ラストバトルの難易度が高く、このゲームで初めて全滅しました。
一部 第4章:死界魔霧都市 ロンドン
切り裂きジャックが現れたロンドンが舞台。不気味な霧に覆われた死の町。
設定だけは非常に面白く感じたのに、残念ながら一番印象に残っていない。
一部 第5章:北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム
Fateで有名なサーヴァント:クー・フーリンがバーサーカークラスで登場。強い。
この辺りから、ストーリーのゲスト枠サポーターをいよいよ使わなくなる。
一部 第6章:神聖円卓領域 キャメロット
いよいよFGOの本編スタート。開幕のザコモンスターの硬さにビビる。
円卓の騎士、それらを束ねる獅子王。子安声の太陽神。見た目に反していい人すぎるハサン先生。
周回プレイヤーの手で何度も散っていったアーラシュ。
見どころ盛りだくさんで、めちゃくちゃ面白い。あと、ガウェインのギミックは反則。
一部 第7章:絶対魔獣戦線 バビロニア
ギルの株がひたすらに上がり続ける章。これは英雄王ですわ。
新人類として生まれてくる「ラフム」がすごく気持ち悪い。しかも強い。
味方側の陣営は過去最強と言っていいほどなのに、敵がそれ以上に強大で恐ろしく、
中盤以降のストーリーは、本当に夢中になって進めていました。
一部 終章:冠位時間神殿 ソロモン
長い長い旅路の果てに、辿り着いた最後の特異点。
遂に降臨した、人類史消滅の原因。魔神王ゲーティア。
ラスボスに相応しい最強の敵だったが、個人的には6章のガウェインの方が厄介だった。
6章か7章で迷いますが、個人的に一番好きな物語は、6章でした。
執筆された奈須きのこさん(原作者)をして、
『Fate/stay night』のアナザーストーリーのような立ち位置に納まった。
ーと評価しているので、そりゃ面白いですよ。
原作のFateを知らないFGOユーザーには是非、原点である『Fate/stay night』をやって欲しいと強く思います。
アニメも凄いけど! FGOのシナリオが好きでやっているなら尚更、ハマれると思います。
リンク:『Fate/ stay night』 (iOSアプリ)
それでは、次回の記事でお会いしましょう!
紹介した作品
Fate/Grand Order (公式サイト)