【雑談】残業について思うこと。そんなに働く意味があるのか?

2020年9月1日

 

【コラム】残業について、私なりの考えを書いてみた。


 

先日、こんな動画を見ました。たまたまオススメに流れてきたものです。何故、オススメに挙がったのかは分かりませんが・・・

ブラック企業に勤める社畜の虚しすぎる1週間ルーティーン【残業月200時間】

タイトルを見るだけで辛いものがありましたが、実際に動画を最後まで見ると、かなり精神的に来ました。同じ日本人の生活とは思えません。投稿者の方には今すぐに「逃げてくれ」と伝えたいです。

そういう訳で、今回は「残業」について私の考えを書いてみます。

 

残業問題

まず結論からいうと、私は残業をそこまで「悪」とは考えていません。

そういうと、「いやいや、残業はダメなことだよ。時間内に仕事を終えられない無能の証明だよ。Why Japanese people?」と思う方もいるかもしれません。それはそれで、ある種の正論だと思います。世の中、何でもかんでも0か1かで割り切れるもんじゃないですからね。

 

何故「悪」じゃないと私が思うのか。理由は大きく分けると2つです。

  1. 仕事に本気で取り組むと、時間が延びることはどうしても起きてしまうから。
  2. 仕事を上達させるには、時間を掛けることが必要だから。

 

1に関しては、仕方ないことです。クオリティを少しでも高めたい、一切の妥協を許さないと、本気で仕事に打ち込んでいたら、決められた時間に終わるわけがありません。世の中の感動するような商品・サービスなどは全て、過剰といってもいい位の、多くの人の努力の上に成り立っています。

その努力自体を否定しようとはなりません。

 

2に関しては、「1万時間の法則」で言われているように、人より仕事をできるようになりたいなら、人よりやるしかない。自分のスキルアップのために、無償で会社の勉強をする人も、世の中にはいます。そういう人には、本当はお金を出していいと思いますが、現実的には難しいでしょうね。

 

スタートアップ企業を始める若手起業家のような人は、もう「残業」という概念すらないという話を聞きます。彼らの事業全てが上手く行くとは思わないですが、自分の責任で会社を立ち上げて運営するというのは、とんでもなく「成長」に繋がります。

借金のリスクだってあるだろうに、そういった選択ができる人は本当に凄いですね。

 

要するに、自分の成長に繋がるような残業、やりたくてやっている残業ならアリだと思うんです。

 

 

悪い働き方

ただし、最初に見せた月に200時間の残業をする方は、どう考えても異常すぎます。絶対に体に良くないですし、メンタルも心配です。私にはカーディーラーをやっていた友人がいますが、とにかく休みがとれなくて、うつ病の一歩手前までいったと語っていました。

実際に過労で心身を痛めて、自ら命を絶ってしまう人もいます。そうなる前に、ヤバイと感じたらその場で逃げて欲しいです。今後は人の寿命よりも、会社の寿命の方が短くなるんですから。

 

ただ、何で逃げられないか、という理由もよく分かります。私も月に200時間はないですが、新卒1年目で客先常駐の仕事をやっていたときは、月80時間ペースで働いていた時期があります。

そういう時期を経験しているので、社畜のルーティーン動画を見たときに、少し既視感を覚えました。本当に生活に余裕がなくなって、食事を抜かしたり、準備していた夜飯を朝に食べたりしていました。

 

こういう会社は、残業することが「慣習」になってしまっているんですよね。先述した客先常駐で働いていた会社では、周りの人がほとんど帰っていなかったです。特に主任以上の人となると、定時に帰るところを見たことがありませんでした。だから、早く帰ろうという発想自体が段々薄れていきます。

日本人体質で、周りに合わせて帰宅しないのかと思われるかもしれませんが、人は環境に染まりますよ。最初は「こんなに残業するの嫌だな」と思っていても、そのうち「こうするのが当たり前」という感覚になってくるんです。恐ろしい話ですね。

あと、当然の理由ですが、純粋に仕事が終わっていなかったですし。

残業なんて絶対に嫌だ!という人は、ホワイト企業に就職するしかないかなと思います。

 

しかし、こういう“やらされてやっている”仕事というのは、やっぱり良くない働き方だと思います。主体的に取り組めないと、楽しくないですからね。

あと、残業代でお金を稼ぐという考えも、私は良くないと思っています。残業なんて、結局は時間の切り売りでしかありません。そうやってお金を稼ぐよりは、早く帰宅して自己研鑽の時間に費やしたほうが、将来的に稼ぎが増えると思いますよ。

・・・学生時代にアルバイトに明け暮れていた私が言っても、説得力ありませんが。

 

 

残業を無くすには?

残業をどうしたらなくせるかといったら、難しいですが、仕組みで解決していくしかないかなと思います。私は常々思うのですが、月200時間の残業ができてしまうような構造が間違っていると思うんです。

例えば、今は全国的に24時間営業のコンビニが溢れていて、「残業ができてしまう世界」になってしまっていますよね。コンビニは何も悪くないですし、24時間営業も、夜勤の方にとってはありがたい存在でしょう。

でも、その便利さ故に、無茶な働き方が成り立ってしまうようにもなってきています。

 

とはいえ、世界の仕組みを変えようと思っても、個人では限界があるでしょうから、現実的なのはホワイト企業に転職することですかね。有名な『LIFE SHIFT』を読むと、今後どう生きていくかのヒントが得られますよ。またいつかの本の紹介で取り上げようと思います。

 

 

まとめ

  • 楽しんでやっている残業はあり。
  • 自分の成長にならない、義務感だけの残業はなし。
  • 稼ぎたいなら、ホワイト企業に勤めましょう。
  • この記事を書いた人

イナ

本業は設計者。29歳。書評とコラムを発信する、当サイトの管理人。気ままに記事を更新します。日課は読書と筋トレ。深夜ラジオとADVゲーム好き。

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