【レビュー】約束された神ゲー。『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』

2023年10月1日

©任天堂

【感想】ゲーム史上最高傑作の続編は、“ゼルダ”の伝説だった。


 

ティアキン

今回は、発売からわずか3日で売上1000万本を突破し、GDPにさえ影響を与えた、

完璧で究極のエンタメ作品

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(以下、ティアキン)をプレイした感想を書きます。

 

全世界の人々が発売を待ち侘び、有名実況者の方々も絶賛している本作。

発売から数ヶ月経過した現在、YouTubeでは数多くのレビュー動画が公開されてます。

参照:KENTOWORLD for ゲームレビュー

 

・・・あの、これを改めて私が紹介する必要、ありますかね?

 

本当に素晴らしいレビューがいくらでもありますので、そちらを参考にしていただけたらと思いつつ、

今回の記事は私の自己満足の為に書きます。構成は以下の通りです。

 

記事の構成:
  1. ティアキンとは?
  2. 神ゲーであるポイント(3つ)
  3. 気になった部分
  4. 統括

 

では、さっそくはじめていきましょう!

 

 

ティアキンとは?

ティアキンとは何か?という話からさせてもらうと、日本のゲーム史上一番面白いゲームである、

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編です。

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いや、それは言い過ぎだろ。他にもっと面白いゲーム知ってるよ。

ーそんな意見はあると思いますが、ここではあえて無視させてもらいます。

 

『ブレワイ』より面白いゲームは、存在しません!

 

これは、『バック トゥ ザ フューチャー』より面白い映画は存在しない、

『スラムダンク』より面白いマンガは存在しない、と同じ程度の意味です。

つまり、こういうことです。

 

・・・でも、本当にブレワイ以上に面白いゲームって、無いんじゃないですかね。

逆に、「面白さ」という意味で超えられる作品を、純粋に知りたいくらいです。

 

過去に放送された「国民5万人がガチ投票!テレビゲーム総選挙」で、

第一位に君臨したタイトルであることからも、

いかに多くの方に愛され、支持されているかが分かるでしょう。

参照:「テレビゲーム総選挙」第1位の座に『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が輝く。国民5万人以上がガチ投票で決定したもっとも好きなゲームに

 

新卒で配属された会社の激務時は、本当にブレワイに助けられていました。

残業が続いた週末の深夜2時に帰宅して即起動し、

そのまま朝を迎えるまでプレイしたゲームは、後にも先にもこれだけでしょう。

 

社会人になってから、まさかこんなに夢中になれるとは。

ゲームをやってて「終わらせたくねぇ・・・」と葛藤したのは初めての経験でした。

 

発売されてから6年が経過した現在でも、全く値下がりされず売れ続けている、

Nintendo Switchのローンチタイトルにして代表作

それが、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』です。

 

ゲーム史に名を刻んだ、革命的タイトルの、続編。

エベレスト級に高くなりすぎたハードルを、超えられるかどうか。

開発側にとっても、プレイヤーにとっても、ワクワクドキドキで一杯の6年間でした。

 

そして、2023年5月12日

ついに『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が発売されます。

 

ジムで筋トレしたり、ブログを書いたり、酒を飲んだり、エ●ゲを買ったり。

日常生活の中で少しずつ冒険を進め、つい先日クリアいたしました。

 

一通りプレイした感想としては・・・これは、神ゲーですわ。

 

 

神ゲーであるポイント

ティアキンが神ゲーである理由。

それは、ここだけでは語りきれないほどの魅力があるからです。

『ブレワイ』もそうですが、“やってみないと面白さが分からない”という性質のゲームだと思います。

 

クソゲー動画投稿者で有名な「からすまAチャンネル」さんが以前に本作をレビューされており、

大変面白く、かつ簡潔にまとめておられましたので、ご参考に。

クソゲーハンターが世界一の神ゲーをプレイしたら頭がおかしくなった【ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム】

 

もう散々、語り尽くされているゲームですが、私なりにティアキンが何故神ゲーであるか。

要点を3つに絞り、僭越ながら紹介させていただきます。

 

◎神ゲーである理由:
  1. “ゼルダ”の伝説。
  2. やることしかない。
  3. ラストシーンの演出。

 

 

①“ゼルダ”の伝説。

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ゼルダシリーズを全く知らない人の為に一応説明しておくと、

作中の「ゼルダ」とはハイラル王国のお姫様であり、ヒロイン役に該当します。

 

そして、プレイヤーが操作する主人公は「リンク」です。

マスターソードに選ばれし、伝説の勇者。

 

今世紀抱かれたい男ランキングトップ10に入るくらいのイケメンであり、

嫌いになる要素のない、全く非の打ち所がないようなキャラクター。

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プレイヤーがいくら冒険し、舞台である「ハイラル王国」を救えたとしても、

この作品のタイトルは「ゼルダの伝説」です。

マリオで例えるなら、あの内容で『スーパーピーチプリンセス』になるようなものです。

 

ゼルダは決して「囚われの姫」というポジションでは無いことの方が多いのですが、

ラスボス倒したの俺(リンク)なんだけどなぁ・・・と思ったプレイヤーも少なくないでしょう。

 

しかし、本作は違います。

まさに“ゼルダの伝説”というべき内容でした。

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物語の冒頭でゼルダは行方不明となり、プレイヤー(リンク)は、

「ゼルダを探して」というメインシナリオを進めていくことになります。

 

遙かな過去の時代にタイムスリップしてしまった、ゼルダ姫に待ち受ける壮絶な運命。

 

私を探して

 

ゼルダがリンクに残した言葉の意味を知ったとき、思わずコントローラーを落としそうになりました。

 

前作であるブレワイも、ゼルダが身を挺して「厄災」を封印していたのですが、

今作はそれ以上といっても過言ではない自己犠牲

ハイラルを救う為に、自分の人生全てを捧げるような、とんでもない決断。

 

これを“ゼルダ”の伝説と言わずして、何というのか。

シリーズ史上最もタイトルに相応しいシナリオだったと思います。

 

 

②.やることしかない。

これは前作の『ブレワイ』からそうだったのですが、

この作品はとにかく“寄り道”が楽しいです。

 

超広大なフィールドを自由に冒険することができ、

「ここ行けるかな?」と思うような場所には行けるし、

「これ出来るかな?」と思うようなことも大体できます。

 

『ティアキン』は前作から一新された新能力で、クラフト要素が加わったことはもちろん、

遊べるフィールドも「地上」、「天空」、「地底」の3種類に増えました。

それぞれのフィールドを、プレイヤーはシームレスに冒険することが出来ます。

 

これ簡単に言ってますが、実際ヤバいことですよ?

前作のハイラルの台地でさえ、余裕で100時間以上は遊べる世界ボリュームだったのに、

これに「天空」と「地底」が追加されたんですよ?

そら、終わらねぇですよ。

 

そして、追加された新要素がメチャクチャ面白い

「地上」の冒険で行き詰まったら、「地底」で物資を補給して、

「地底」の冒険で行き詰まったら、「地上」と「天空」の冒険でリンクを強くして、

・・・というサイクルを繰り返していたら、いつの間にか休日が終わっています。

 

どこに行ってもやることしかなくて、当初の目的を忘れ、ひたすら冒険に没頭する。

もう人生だなって思いました。ティアキンはアムウ●イだった・・・?

【体験談】アムウェイの勧誘を受けたときの話。(後編) 〜狂気のサバト〜

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『ブレワイ』は「一刻も早くゼルダを助けなければ危ない」という状況だったので、

本編そっちのけでコログのウンコ集めに邁進しているときは、ゼルダへの後ろめたさがあったのですが、

今作は「急いでゼルダを救出しなきゃいけない」ということではないので、そこも嬉しかった。

 

そんなプレイヤーでも、冒険を進めてゼルダの真実を知ってしまったら、

ガノン殺す」という風に自然となっていくので、本当によく出来たゲームです。

 

 

③.ラストシーンの演出。

今作の評価点に挙げられるのが、何といってもラストバトルでしょう。

もうネタバレでもないと思うので書きますが、ラスボスはガノンドロフです。

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待望の復活を果たした、シリーズではお馴染みの悪役。

 

『スマブラ』ではマイキャラクターだったこともあり、思い入れのあるおじさんだったのですが、

今作のガノンはカスです。それはもう、気持ちのいいくらいに外道

プレイヤーは何の遠慮もなくぶちのめすことができます。

 

しかし、このおじさん。普通に強い

初期状態からラスボスに直行することも可能なゲームですが、

何の準備もしていないと、まず勝てないでしょう。

 

まぁ、私がガノンおじさんと戦ったときは、かなり冒険を進めて強化しており、

攻撃をもらったところで1ダメージしか喰らわず、

こっちが強すぎてごめんねという感じだったのですが。

 

ーとはいえ、ボスとしてのガノンおじさんはラスボス特有の演出や、

コイツしか使わない動き・攻撃があるので、初見時は中々ビビりました。

 

前作の『ブレワイ』で少し残念だったのが、あまりラスボス戦で盛り上がらなかったんですよね。

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「厄災ガノン」という怨念の集合体が『ブレワイ』の元凶で、物言わぬ怪物だったので、

リンク(プレイヤー)が淡々と始末するという印象がありました。

 

しかし、今作のガノンおじさんは人型の敵で、イベントシーンや戦闘中もかなりセリフがあるので、

戦っていて楽しかったです。

ありがちな演出も多いですが、否が応でも盛り上がりました。

 

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あと、今作は「マスターソード」にフォーカスが当たっていたのも良かったです。

前作と同様、ぶっちゃけ持ってなくても何とかなりますが、

是非、ラストバトルではマスターソードを使いましょう!

 

そして、何といっても最後の演出。

ガノンを討伐した後、ラストのイベントが始まるのですが、

これが本当に神がかっていました。こんなの、反則ですよ・・・。

 

こちらのnoteにヘドバン同意するほど納得することが書いてあったので、

本編クリア後に是非、読んでみてください。

【ネタバレ全開】ゼルダの伝説 Tears of the Kingdomをクリアした時の感動は、何だったのか

 

 

気になった部分

世界中から絶賛され、シリーズファンも大満足の本作。

そんな神ゲーですが、個人的に気になった部分もありました。

 

1.ストーリーの順番

ハイラルの台地に刻まれた複数の地上絵。

ここに存在する「龍のなみだ」を探すことで、ゼルダの記憶を追憶することが出来ます。

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前作における「ウツシエの記憶」と同じ要素で、前作よりも遥かに見つけやすくなっております。

それは良かったのですが、プレイヤーがどの順番からでも見れてしまうというのが、

今作においては賛否分かれるポイントになっております。

 

前作では最序盤で「何が起こったか」はプレイヤーに語られており、

その具体的な記憶をリンクが思いだすことで、詳細を知ることが出来るというものでした。

どの順番で見ても問題ないし、オープンワールドというゲームの性質にマッチしていたと思います。

 

しかし本作では、過去にタイムスリップしたゼルダがどうなったかは分かりません。

「龍の泪」のイベントを見ることで、徐々に分かっていくのですが、

見る順番によっては早々にゼルダの結末を察してしまいます

 

それでゲームが台無しになるという程のものではありませんし、

オープンワールドであるからこその“楽しみ”と言ってもいいですが、

人によっては気になるかもと思いました。

 

 

2.瘴気魔

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フィールド上に現れる強敵の数々。

その中でも本作を代表する魔物として挙げられるのが、「瘴気の手」の存在。

 

フィールドを歩いていると突如出現し、超スピードでリンクに襲いかかる魔手。

怖すぎるビジュアルとBGMが相まって、トラウマになったプレイヤーも多いことでしょう。

 

『ブレワイ』における「ガーディアン」と同じ、序盤のステータスでは、

戦いを避けるのが正攻法といってもいい強さを誇ります。

 

リンクを強化し、物資を整えていくことで、徐々に驚異ではなくなっていくのですが・・・

問題は、コイツを狩る意味が感じられないということです。

 

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前作の「ガーディアン」は、序盤の装備でも攻撃を上手く反射させることで倒すことができ、

ドロップアイテムも芳醇なので、冒険を進めていくと“素材”にしか見えなくなったのですが・・・

今作の「瘴気の手」は、正直ダルいだけでしたね。

 

『ブレワイ』における「ガーディアン」が、いかに上手く設計された敵だったかが分かります。

 

 

3.賢者の力

前作における「英傑の力」に該当する要素。

今作は、物語を進めて行くうちに「賢者」と出会い、冒険に同行してくれるようになります。

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「賢者」にはそれぞれ固有の能力があり、冒険に役立てることが出来るのですが・・・

総勢5人いる賢者の内、使えるのは「チューリ」か「ユン坊」くらいでした。

何なら、「チューリ」だけで何の問題も無いレベル

 

「シド」や「ルージュ」も前作から引き続き登場し、リンクに協力してくれるのですが、

彼らの能力を活かしたことは、一度も無かったといってもいいくらい。

 

キャラクターとしてはメチャクチャ好きだったので、余計に残念でした。

とにかく、普段使いしにくい・・・。

 

特に、最後に登場する賢者「ミネルゴーレム」の性能にはマジでガッカリしました。

「ついにロボを操縦出来るの!?」と、子どものように喜んだのに、弱すぎて草

手に入れるまでの労力に見合っていません。

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前作の「英傑の力」がどれもこれも強力で、何度も助けられていたので、

それと比較してしまうと・・・という気持ちがありました。

ミファーやリーバルの力がどれだけ有能だったか、改めて思い知らされましたね。

 

リンクの扱う能力が一新され、新しい楽しみ方も開拓されている本作ですが、

物語の大筋は前作と同じというのも、肩透かし感があったかもしれません。

 

結局は各地に点在する“祠”を巡り、マップを開放して進めるという流れは前作と同じなので。

『ブレワイ』程の衝撃度は無かったというのが正直な感想になります。

 

 

統括

ーと、色々書いてしまいましたが、

間違いなくティアキンは神ゲーでした。

 

6年間、待ち望んでいた期待に応えてくれた、傑作であることには間違いありません。

ただ、何もかもが『ブレワイ』を超えていた訳ではなく、それぞれ優れていたところがあった。

・・・というのが、個人的な結論になります。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、次回の記事でお会いしましょう。

 

参考

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム|Nintendo Switch

 

  • この記事を書いた人

イナ

本業は設計者。29歳。書評とコラムを発信する、当サイトの管理人。気ままに記事を更新します。日課は読書と筋トレ。深夜ラジオとADVゲーム好き。

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