引用:『1日外出録ハンチョウ(1)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
【書評】全力でオフを楽しみたい!
ハンチョウ
今回は、マンガの紹介です。
あの「カイジ」の大人気スピンオフ作品、
『1日外出録ハンチョウ』のオススメ回を紹介します。
キャッチコピー
地の獄・・! 底の底・・!
帝愛地下労働施設・・!
劣悪な環境である地下にいながら「1日外出券」を使い、
地上で贅の限りを尽くす男がいた・・!
その名は大槻・・!
E班・班長にして、1日を楽しみ尽くす匠・・!
飲んで食って大満喫・・!
『カイジ』については以前、このブログで紹介したこともありますので、下記の記事をご参考下さい。
私が今までに読んできたマンガの中でも、トップクラスで面白い作品です。
(麻雀やったことないので、『賭博堕天録』以降のシリーズは読んでいないですが。)
カイジについて紹介した記事
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【マンガ】日本一面白い、ギャンブル漫画の金字塔 『賭博黙示録カイジ』
続きを見る
「ハンチョウ」というのは、カイジシリーズ中の『賭博破壊録』で活躍する人物で、
借金負債により地下労働施設に拉致されてきたカイジの、上司として登場します。
カイジに「キンキンに冷えたビール」を奢ったおじさんと説明すると、分かりやすいでしょうか。
引用:『賭博破壊録カイジ(1)』/©福本伸行
過酷な地下労働施設で働くハンチョウ:大槻が、「1日外出券」を使って地上に戻り、
限られた時間でシャバを目一杯楽しむ・・・
ーそんなマンガです。
引用:『1日外出録ハンチョウ(6)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
キャッチコピーは「カイジの飯テロスピンオフ作品」ですが、
飲み食いする話だけではなく、ゴルフ、旅行、ドライブ、博物館巡り、etc.
様々な“遊び”に興じるキャラクターたちの様子が描かれています。
ただ、この『ハンチョウ』が連載開始した当初は、
『中間管理録トネガワ』の人気にあやかって作った“二番煎じ”の作品。
確かに面白いけど、出オチ感満載。設定的にも長く続けられなさそう。
ーこういう意見も、少なくなかったです。
正直、このマンガが始まったときは私も目を疑ってしまったくらいで、
「公式の悪ふざけ」としか思えない連載企画だと、笑っていたものですが・・・
現在、単行本で15巻。2017年から6年以上も続く、大人気マンガになっています。
「カイジシリーズ」を未読の読者からも確かな人気を博し、芸能関係者にも作品のファンは多いです。
【コメントをいただきました‥‥!】
第15巻発売記念に
川島明さん(@akira5423 )
新海誠さん(@shinkaimakoto)
高橋茂雄さん(@Shigeo0128 )
HISASHIさん(@HISASHI_ )
からハンチョウの好きなエピソードランキング&コメントをいただきました‥‥!1位のエピソードはコミックDAYSで限定無料公開中! pic.twitter.com/9eIYjIEWa9
— 【公式】『1日外出録ハンチョウ』@第19巻発売中‥‥! (@hancho_YM) March 13, 2023
公式で人気エピソード第一位を決める人気投票が開催されるということ、
また、個人的にも好きな話を整理したい!という気持ちがあったので、
あくまで主観ではありますが、今回は『ハンチョウ』のオススメ回を紹介します。
単行本15巻も出ていると、「あの話、何巻にあったっけ・・・?」という感じになっているので。
ココに注意
前回とは違い、今回の記事にはオッサンしか登場しません。
前回の記事
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【レビュー】空を翔けて重なる想い。『蒼の彼方のフォーリズム』【スポ根】
続きを見る
前提情報
『1日外出録ハンチョウ』は「スピンオフ作品」なので、
「前提として『カイジ』を読んでいないと、楽しめないのでは・・・?」
ーそう思われるかもしれませんが、ご安心ください。
ぶっちゃけ、カイジを全く知らなくても楽しめます。
もちろん原作を知っていた方が楽しめることは間違いないので、
個人的には『賭博破戒録カイジ』までは読破してから読むことをオススメします。
原作のカイジも、文句なしに面白い漫画ですからね。
(破壊録までは・・・。)
とはいえ、作品の世界観だけは軽く紹介しておきます。
帝愛地下労働施設
カイジシリーズに一貫して“敵役”として登場する「帝愛グループ」という金融会社。
帝愛から莫大な借金を抱えた債務者たちがたどり着く終着点が、
「帝愛地下労働施設」です。
引用:『賭博破壊録カイジ(1)』/©福本伸行
帝愛の王:兵藤会長の「地下王国」を建設するために、
債務者たちは何処にあるかも分からない地下施設に幽閉され、
非常に劣悪な労働環境で働き続けることになります。
1日外出券
債務者たちの労働意欲を促進させる為、帝愛側が用意している奨励オプション。
その一つが「1日外出券」です。
引用:『賭博破壊録カイジ(1)』/©福本伸行
50万ペリカ(10ペリカ=1円)という破格の金額のオプションですが、
これを使えば一時的に、地下収容所から解放されます。
原作のカイジはこれを使い、地上でのギャンブルで大金を得て、
地下労働施設からの解放を目指します。
チンチロリン
一度に5万も消費する「1日外出券」を、主人公の大槻はバカスカ使っています。
なぜそんなに稼げているのかというと、地下でのビール・おつまみ等の嗜好品物販。
また、「チンチロリン」というサイコロを使った博打を主催しており、
これによって膨大な金を他の債務者から奪っているのです。
引用:『賭博破壊録カイジ(4)』/©福本伸行
大槻は上画像のイカサマダイスを使用して、荒稼ぎしているという訳です。
(詳細は原作をご確認ください。)
早い話クズではあるのですが、そもそも「カイジ」でクズじゃない人間ってほぼいないし。
また、地下に堕ちた経歴から学んだ人生哲学のようなものを持っており、
一概に単なるクズとは言い切れない、悪の魅力を感じさせます。クズには変わりないけどな。
引用:『賭博破壊録カイジ(1)』/©福本伸行
明日からがんばるんじゃない・・・
今日・・・今日だけがんばるんだっ・・・!
この有名なセリフは、世の中の多くの人に突き刺さったと思います。
私も、学生時代のテスト期間はこの言葉が励みになっていました。
こんな深い人生の成功哲学を言い放つ大槻でしたが、原作ではイカサマを暴かれ、
自分たちが勝つために設定したルールを逆に利用され、失墜してしまうので、
やっぱり悪いことはするもんじゃないですね・・・。
引用:『賭博破壊録カイジ(4)』/©福本伸行
“遊び”を学ぶ。
ーと、原作では因果応報の破滅エンドが確定している大槻ですが、
そのスピンオフ作品である『1日外出録ハンチョウ』では、
彼をはじめ地下施設で登場した多くのキャラたちの魅力が、最大限に引き出されています。
地下住民の台詞の掛け合い、日常の“あるある”ネタ、原作の設定を巧みに活かした構成。
また、遊び上手な大槻のプライベートから学べることは多く、
そういった要素の一つ一つが、『1日外出録ハンチョウ』を大人気マンガにまで押し上げています。
遊び方を知らない君へ
社会人になって私が痛感したこととして、こんなことがありました。
「休日に何をすればいいのか分からない」ということです。
学生時代と比較すると、圧倒的に「自由に使えるお金」が増え、行動範囲も広がります。
しかし、その使い道や遊び場が分からない・・・今までに経験してきたことが少ないから。
田舎から上京してきた社会人には、こういう方は多いと思います。
そんな方にとっては、『1日外出録ハンチョウ』を読むと参考になるところが多いと思います。
実際、私もこのマンガを読んで試してみたことがいくつかあります。
キャラクターの設定的には、ギャンブルや風俗で遊びそうなイメージがありますが、
『1日外出録ハンチョウ』ではそういう描写は皆無です。逆に不自然ですが。
なので、純粋に「大人の休日の参考書」としての側面もあります。
最近の日常を振り返ってみると、「休日の使い方が下手になっているなぁ〜」と感じているので、
ハンチョウのようにオフを全力で楽しみたい!という所存です。
『ハンチョウ』のオススメ回
前置きが長くなってしまいましたが、ここから『1日外出録ハンチョウ』の傑作エピソードを紹介します。
1〜5巻、6〜10巻、11〜15巻と区切って紹介させていただきます。
今回は1巻につき1話、珠玉の話をセレクトすることにしました。
それでは、早速はじめていきましょう!
1〜5巻:
初期の方は特に名作回が多く、エピソードを絞るのに苦労しました。
第6話:前世(1巻収録)
コミックス1巻に収録されている話は、胡蝶抜きに全て名作。
その中でも、1番笑った話をセレクトしました。
たまたま外出券を使った日が、見知らぬ債務者と重なった大槻。
大槻とは違い、博打や物販を全く利用せず、コツコツと50万ペリカを貯めた債務者。
「植物のような男」と形容した彼に対して、最初は特に興味を抱かなかった大槻でしたが・・・。
引用:『1日外出録ハンチョウ(1)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
このオチとタイトルは卑怯。ちょうど就活中にコンビニで立ち読みしたときに読んだのですが、
笑いを堪えるのに必死でした。
あと、1巻には特別読み切り:「1日個室録ヌマカワ」という、
本当の意味での出オチ回が掲載されています。
引用:『1日外出録ハンチョウ(1)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
これもめちゃくちゃ笑いました。
第9話:一休(2巻収録)
1日外出券を使った当日、大槻がまさかの風邪を引いてしまう話。
地下から解放される際、債務者たちは睡眠薬で眠らされた状態で外に放置されるので、
普通は体調を崩すだろ! とは思っていましたが。
予定していた翌日のボードゲームカフェに間に合わせる為、
デイリーマンションで自身の治療をする大槻。
栄養たっぷりの鍋を作ったり、新聞紙で簡易的な加湿器を用意したり。
急なアクシデントにも楽しく対応するという余裕は見習いたいなと思います。
引用:『1日外出録ハンチョウ(2)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
ギャグのキレも抜群で、印象に残るお話です。
「ちとこの辺を散歩でも・・・
と見せかけて・・・ベッドイン・・・!」
これは無駄にやりたくなる。
あと、大槻が山でカレーを作る話(12話:隠味)、
ノープランで外出を楽しむ話(15話:刮目)も個人的にお気に入りです。
第21話:「六帖」/第22話:「明日」(3巻収録)
この話は前後編になっています。
外出した当日に寒波が直撃したため、急遽予定を変更し、
借金を完済して地上に解放された元同僚:木村さんの家でダラダラ遊ぶ話。
麻雀やボドゲに興じたり、出前ピザを頼んだり、アイスを買いに行くジャンケンをしたり、
『ハンチョウ』の話の中でも“大学生の日常”が最も色濃いエピソード。
引用:『1日外出録ハンチョウ(3)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
「あるあるネタ」のオンパレードで、懐かしい気持ちになりますね。
男友達と過ごすこういう時間が、今では貴重な思い出になっています。
あと、作中でも触れられていますが、木村さんの順応力すごいなって感心します。
帝愛の地下労働施設で借金完済できるだけでも十分に偉業なのに、
そこからセカンドライフを充実できていますからね。
サラッと運転免許とり直したり、Spotifyを使いこなしてたり。
何気に超人というか、かなりの逸材だと思います。
第28話:就寝(4巻収録)
沼川・石和と3人で早朝キャンプを楽しむ話・・・
ーに見せかけて、ただの「寝れない時あるある」の話。
これもコンビニで立ち読みして、大笑いした記憶があります。
引用:『1日外出録ハンチョウ(4)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
頭の中であるBGMが無限再生されたり、入眠する直前に意味不明なことを考えたり、
分かりみが深いエピソードです。
4巻は25話:流浪(大槻が何もない町で静寂な日を過ごす話)、
26話:高低(お店のハードルを見極めて入店する話)など、
全体でもトップクラスに大好きな話が詰め込まれています。オススメの1冊です。
第32話:汁浸(5巻収録)
何気ない会話がきっかけで、ハンチョウの側近:沼川が1日中拗ねる話。
こういう奴いるよな・・・と思うのと同時に、
自分も気をつけねばという気持ちにさせられます。
引用:『1日外出録ハンチョウ(5)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
大人だからこそ、振り上げた拳の降ろし方が分からないというのが、嫌にリアル。
ここで大槻のとったフォローの仕方が、すごく納得できて凄いなと思いました。
6〜10巻:
監視役の黒服:宮本さんの他に料理の哲人:柳内さん、シングルファザーの牧田さん等、
帝愛側でも魅力あるキャラクターが登場し始めます。
第42話:指名(6巻収録)
地下物販で特に人気のお菓子、ブルボンの製品群の中から各班が売る製菓を決めるため、
毎年合同で開かれる「ブルボンドラフト会議」の話。
引用:『1日外出録ハンチョウ(6)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
このエピソードもオチが秀一で、気に入っています。
ルマンド美味しいですよね。
第48話:美汗(7巻収録)
7巻は50話:「救世」、54話:「紳士」、55話:「服買」など、
傑作エピソードが多い一冊なので、選ぶのが難しかったです。
個人的な1位は、この話です。
引用:『1日外出録ハンチョウ(7)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
実は全員バスケ経験者だった大槻・沼川・石和が、高校生たちと3 on 3の対決をするエピソード。
大槻は40超えているのに、よく動けるなぁ・・・。
あと、いつの間にか審判をしている宮本さんで毎回笑ってしまう。
第56話:九州(8巻収録)
宮崎県出身の沼川が「地下九州交流会」に招かれる話。
私も九州出身なので、あるあるネタのオンパレードで楽しかったです。
『ハンチョウ』の中ではネタにされていますが、「蜂楽饅頭」も「パンちゃん」もマジであります。
そして話題は、九州内での序列、ヒエラルキーの話へ・・・。
引用:『1日外出録ハンチョウ(8)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
担当編集の中に九州出身の方がいるのか、この辺りの会話はかなりリアル感があります。
私の感覚では、福岡>>熊本>長崎 or 鹿児島って感じですね。
8巻は、レギュラーキャラである宮本さんに彼女ができる話も必見です。
引用:『1日外出録ハンチョウ(7)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
第71話:未食(9巻収録)
存在は知っているけど、食べたことのない料理、「どじょう鍋」を食べに行く話。
確かにどじょう鍋って、一度も食べたことないです。
引用:『1日外出録ハンチョウ(9)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
料亭とか、日本料理店、鰻屋さんにあるイメージですが、そもそもそういうお店に行かないんですよね・・・。
1人で行くのはハードルが高いですが、一生に一度は食べてみようかなという気持ちになります。
(追記:24年の8月に浅草で友人と食べました。めちゃ旨かったです。)
9巻は木村さんと魚釣りに行く話(64話)、
黒服の柳内さんが地下の給食長を解任する話(67話)、
飲み屋で見知らぬ客同士と盛り上がる一夜の話(70話)などもオススメです。
第72話:日記(10巻収録)
過去に書いたmixiの日記を消しに行く話。神回です。
大学時代に拗らせていた沼川の大スベリ日記は、破壊力が凄まじかったですね・・・。
引用:『1日外出録ハンチョウ(10)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
まぁ、私も学生時代にやってたSNSとか、今見ると絶対痛々しいヤツだったと思います。
一時期は日記を書いていたこともありましたが・・・
もし未だこの世に残っていたとしたら、完全に禁断の書です。
11〜15巻:
ここまで来ると流石にネタ切れ感が否めませんが、
それでもインパクト抜群の話が、チラホラ生まれています。
第85話:雀鬼(11巻収録)
毎年恒例、元旦の深夜に行われる「班長麻雀」のエピソード。
『ハンチョウ』の全エピソードの中でも、屈指の人気を誇る回です。
麻雀やったことのない私でも面白いと思いました。
しこたま酒を飲んだ後に行われる、ルール度外視のカオスな麻雀が繰り広げられます。
こういうの友達とやったら絶対に楽しいだろうなぁ〜。
引用:『1日外出録ハンチョウ(11)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
あと、何気に1巻以来の「1日個室券」が活用されている回ですね。
第92話:主役(12巻収録)
大槻と沼川がパフェを食べに行く話。
15年以上もパフェを食べていないという沼川に対し、大槻がその理由を説明します。
引用:『1日外出録ハンチョウ(12)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
「パフェってのはそもそもデザートでなく・・・主役・・・!」
目の前でフルーツをカットして出される、本格的なパフェバーに着いた二人は、
否応なしにテンション上がります。
おじさん2人がパフェ食べに行くだけなんですが、めっちゃ好きな話です。
私も久しぶりにパフェを食べてみましたが、確かにデザートではなく飯ですね。
第98話:飯共(13巻収録)
宮本さんの家で急遽開催された、「ご飯のお供1位」を決める回。
「のりたま」とか「食べるラー油」とか、安易なものが出てこないところは流石だなと思います。
引用:『1日外出録ハンチョウ(13)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
この戦いを制したのは、大槻が用意した「ルイベ漬け」でした。
近所のスーパーとかには売っていなかったので、未だ食すことは叶っていません。
(ネットで買おうかな・・・・。)
皆さんにとっての「ご飯のお供1位」は何でしょうか?
第110話:靴道(14巻収録)
ファッション好きが高じて地下落ちした債務者:佐藤が高級革靴を買いに行く話。
地下施設でそんなものは履けない為、完全に無用の長物でしかないのですが。
こういう、大槻でも御しきれない変わり者が登場する話は大体“当たり”です。
引用:『1日外出録ハンチョウ(14)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
オチも秀逸で、かなりの傑作エピソードだと思っています。
人生にとって大切なものが描かれている気がします。何かに狂える人生は素晴らしい。
第113話:巨父(15巻収録)
113話にして、大槻には息子がいたことが判明する衝撃のエピソード。
私からは多くを語りません。
引用:『1日外出録ハンチョウ(15)』 原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行
過去一番で狂っている話です。でも、気持ちは分からないではない。
統括
ハンチョウの作画担当をされている上原先生が、
ストーリー担当の萩原先生に対して、こんなことをTwitter(現:X)で仰っていました。
「普段みんなが何となく感じていながら、
あまり言及されてない事象を拾い上げる能力が本当に凄い」
まさに、この『1日外出録ハンチョウ』という漫画の魅力を言い表している言葉だと思います。
それでは、次回の記事でお会いしましょう。
紹介した作品